写真は、京極夏彦氏の「虚言少年」という、すんばらしい小説である。これはオススメである。ので、“引く”件ではない。

氏は、拙者とほぼ同じ歳であり、北海道生まれらしいが、少年時代の世相は拙者の感覚とほぼ同じである。少年的に、くーだらないくーだらないお馬鹿を、微笑ましくも知的に書いてる名作だ。

ただ、……こっからが“引きネタ”なので、ザーマスな良識女子は読まないがよかろう……、「屁」についての顛末が登場する。

これを読んだ瞬間に、とある“人非人”な我が行状を思い出したのである。
5年生か、それくらいだったと思う。かなり長きにわたって、お腹がヘンであり、まぁその屁の臭さ加減といったら、屁をこいた瞬間に空からカラスが5羽落ちてきたといえば、その物凄さがわかるであろう。まぁ、たとえだが。それくらいすごかったんである。そのとき。
子供の頃は身体が大きい方で、いじめっ子サイド……といっても、現在のようなイジメではないんだが。あんなに、イジイジじめじめしたもんではない……まぁ、多少ともらんぼーであった。
さて、その矢鱈臭い屁を貯蔵した腹をかかえながら、お友だちと怪獣図鑑かライダーなんとかをみていたんだが。友は、机に座っていて、拙者は立っていたはずた。そのとき、“モヨオシタ”のである。
何故かこのとき、“来ました!”とゆー感があり、くるりと尻を向けたなら、ぷぅるりープゥリーララーと、かの友の面前でぶっ放したのであった。

友は、出川のリアクションを遥かに凌ぐ反応を魅せてくれた。おそらく5秒ほどの間に、次のようなリアクションパックで応えてくれたのである。
まず、一瞬ぼーぜんと固まり、そのあとやにわに両手をぶん回したあげく、椅子ごと後ろにぶったおれ、その後、くせー死ぬ~死ぬ~とわめき散らしたのである。

その後も、この友とは友であったのだが、その半年ばかり後であったか、怪獣ごっこかライダーごっこかをしてたはずであるとき、何やら拙者は妙な臭いを感じたのである。その友を下に押さえつけたまま、その臭いの原因を一瞬にして探りあてた拙者は、またまた“人非人”なことを思い付いてしまったのである。
つまり臭いの原因とは……育ち盛りの男子が何年も何年も洗濯せずに履きふるした“上履き”の匂いを、ほんの少し想像してほしい。ほんの少し想像するだけで、吐き気をもよおされたであろうか。
ともあれ、この友はそのとき、拙者の脱いだ上履きを鼻に押し付けられたのであった。
上記、屁事件のとき以上に、くせー死ぬ~と吠えまくったことは想像に難くないであろう。
そのうえである。上履きのようなものは、汗というか脂といおうか、なんか“ねばって”いるものであり、それが鼻にべたっとついているもんだがら、屁と違っていつまでも臭みがとれなあらしく、何時までも手を振り回していた……という記憶がある。

いやはやはや。いま思い出しても、あまりの下らなさに大笑いをこらえるしかない。なんとゆーステキな思い出であろう。

一応申し添えるが、女性にそんなアホなことはしないので、ご安心を(^O^)
それに、やはり子供の頃……しかも、おおらかさと明るさがあったあの時代の子供の頃……にしか、こんな思い出はつくれなかった。大人になってやってたら、これは逮捕されてしまうだろうな(^O^)

さて、この下品馬鹿文、最後まで読まれた、余裕持ち馬鹿持ち価値わかりの方はおられたであろうか。恐縮に存じる次第であります。  合掌