輸血の事を中心に書かなきゃなんですが、長編になっても書こうと思いまして。
決して繋がらないわけじゃないですけど、インパクト的には薄いかな。
ただ、元宗教2世にはこんなこともあるんだって事と、JWの洗脳的盲信が引き起こした実情、非信者配偶者の葛藤、トラウマがあっても関わり合いを避けているだけではいけないケースがあるのかも
先にばうちん的結論を
JWを盲信する人に本当の愛は一生わかりません。
本物の愛はJWの外にあり、なんなら聖書自体がクソなのではと思うぐらい。
それでも非信者の小さな理解で成り立っているクソ宗教、それがJWですね。
さて始めましょう。
父親は非信者です。昔は強烈な反対者でした。
事の始めは数ヶ月前。
全く知らない番号から着信
出てみれば…
「ばうちんか? お父さんじゃけど」
え?死んだんじゃなかったんか?
あの人がどういう解釈で俺にそう言ったのかわかりませんが、俺は死んだと伝えられていました。
あの人と話すのも嫌だし、諦めてもいましたので。
「ばうちん、白血病って奥さん(あの人)に聞いて慌てて電話したんじゃ」
ん?俺は4年前にあの人が電話してきた時に白血病と伝えてますが…
それ以後も数回電話してきた時も同じように。
その現場はウチの相方が何度も聞いています。
いったい、夫婦間で何を話しているのだろう?
それも俺と父親は血の繋がった親子
あの人、俺には関係ない人。
電話してきてエホバがどうのとは言いますが、最低限の事も出来んのか?
またもう一つ。
あることで元JWの知り合いが出来たぐらいに思ってて、偉そうに言われましたが、歪曲された理解になってたので、釘を刺しときました。
【あんたを惑わすぐらい簡単な事はない、俺は偽情報をそこに流してるかもよ】
で、父親の震える声が…
「大丈夫なのか?治せないのか?何か出来る事はないのか?」
あの人の数年前は…
「ばうちん?終わり近いのよ、で、助からないの?いつ死ぬん?」
これ本当ですからね。
【ありがとう、今のところ完治を望めないんだ。薬で様子見ながら医学の進歩を待ってる状態。ただ決して楽観出来るわけじゃなく、急変で死んでしまうこともあるんだよ】
父親のため息が聞こえる。
「ばうちん、口座教えて欲しい。少しでも何かさせてくれ。入院費や生活費だって…」
【いや、ちゃんとそこは計画してやってるし、直ぐに困る事ないから気にしないで。自分に使いなって】
相変わらず不器用で口下手だ。
押し問答のようにループする話が続き…
電話を切る事にした。
「また電話してもいいか?」
【それは構わないよ。身体気をつけてね。」
切った後でいろんな疑問があったし、あまり情報をいろんなところで撒き散らすもんじゃないなと後悔した。
これについては今後の課題だし、いくつか対策を立てている。
しかし、もうこれで何かが進み始めた。
その日は寝れず、ひたすら自分の中でどうしていくべきかを考えていた。
他人には偉そうに語る自分がどれだけの事が出来ていないのか…
少しおかしくなって思い出し笑いした。
数回電話を繰り返すが、さっきのような会話を繰り返すだけで特に何も進まない日々が続く。
その間にも、自分の身体は白血病を原因とする感染症などで衰えていく。
筋肉は落ち、歩行がまともに出来ないようになっていく。
主治医とのやり取りも、いざの場合、呼吸器をどこで外すかまでを話したり。
俺と主治医は長年の信頼関係で、どんな状況かと出来る事を決めるのでありがたいのだ。
そんな中、いくつかのプランを立てた。
しかしそれは常にこの条件が付きまとう。
JWに盲信する継母(あの人)が絡むことは絶対にさせない。
もしも絡むリスクが限界に達したら全て御破算にする。
これは憎しみだとか、俺の人間的な問題以上の事がある。
家長として、家族を守る責任にJW盲信者の被害が及ばぬように出来る約束をしているからだ。
相方の不安は相当のものであり、俺が知らないところでJW盲信者や組織に対して一定の答えがある。
余談ではあるが、亡くなられた元JW2世のネット界を一時牽引されてた方と相方はいろんな話をした事があり、なんかレクチャーを受けたかのようになったのか、JW問題とされる部分への本質は一般人を遥かに超え、元JWに根付く問題へも厳しい視点が多い。
俺が命尽きた時、特に経済的部分に関しては、息子に少しでも被害が及ばぬように何度も話し、対策を友人の弁護士さんにお願いしている。
それだけのリスク対策をしないと盲信者思考はぶっ飛んでくるのだ。
一例で言えば、まず命掛かった人間に対し、何を一番に言ったか?
終わりが近い、エホバは常に…の後
【家を買ったの?いくらしたの?ローンは?終わりが来るのに物質主義なのね、誰と一緒に住んでるの?車はいくらしたの?現金で払ったの?高級な車に乗っても(当時はフリード)、終わりがきたら無くなってしまうのよ。貯金はちゃんとしているの?どれくらいづつしているの?】
お金のことばっかり。
あなたに1円も取り分はないけれど、無心をする事があるかもしれないと予測した時、相方がどれだけ震えたか。
1円足りともJWに俺の金が渡ることは許さないと共に、JWの洗脳的状況は何も変わってないことを再度確認し、相方の希望を重視してこのような形を取っている。
また脱線したね。
時間が過ぎていく中で、大きな約束であった大規模な元JWを中心にしたオフ会に参加出来た。おそらく最後の参加となる。
懐かしい雰囲気と、俺が活発に交流を持ってた時と違っていろいろ変わってきてんだなと時代の移り変わりを楽しく味わった。
しかし、父親との事をどうするかのヒントは思いつかなかった。
翌日、山手線沿線で1人の元JW2友人と合う。
知り合った時、彼女は大学生。
当時、彼女なりの大きな苦しみを抱えて、勇気を出してオフに来てくれた。
オフで話せなかった事を、香川に1人でやってきていろいろ教えてくれて、JWの高等教育否定が本音と建前のデタラメ洗脳である事がわかった。
それから状況的なことやアクシデントもあって、連絡先がわからなくなってしまったのだが、SNSの凄さだよね、連絡をよこしてくれて会おうと約束を交わす。
事あるごとに探してくれてたことがとても嬉しい。
あの時の初々しくチャーミングな笑顔は変わらず、しかし自立したしっかりとした目。
伏せがちだった目線は、俺の目を見て話をしてくれるまるで娘を育てたような錯覚をした。
相方は、あの時のまま美人になったねと嬉しそうで。
近況などをお聞きして、彼女は大きな成長をしていて、家族構成が似てる中、距離感をすごく上手にされてる事に尊敬した。
全てをわかってるわけではないが、彼女は凄まじくパワーアップしてたのだ。
それを嬉しく思うと共に、何かが弾け…
父親に会うことを決めた。
俺があの時なんの役に立ったかわからないが、この繋がりで俺が助けられた。
彼女には感謝するし、元JW界からも素晴らしい距離感で旅立って行った事に感動もした。
俺は幸せもんだね。ありがとね。
帰路の新幹線でこんな格好で、いろんな思いを馳せプランを立てていく。
しかし、体調や状況が上手くいかず、頭の中でくすぶってしまっていたところに、とんでもないアクシデントが起こる。
これがいきなりのチャンスになるとは思いもしない。
数日でプランを決め、家を飛び出すことになる。
もうサイコロは振られた。
たくさんの目的を持って車は発進した。
記憶はないが、この2人が対面する
こんな感じで話せればいいのにと一抹の不安を抱えて。
普通に出来そうな事がこんな遠回りになるのもJW被害じゃあるんですよ。
序章はここまで。
続くけど長いよ〜笑
感想あればコメントで下さい。