以前の記事で申し上げた通り、8月のお盆期間には磐越西線郡山~会津若松間で583系N-1+N-2編成の快速あいづ号が運転され、珍しい583系の快速列車ということもあり大盛況で運転されました。
私もこの列車の撮影に出向くことは決めていたのですが、ある日ダメもとで快速あいづ号の切符を探してみたところ、なんと指定席券を購入することができました
まさかまさかの予想外の指定席券ということで、実際に乗ることにしました。まさか本当に583系に乗れることになろうとは...

ということで、実際に切符を購入したのは会津若松→郡山間ということで、まずは会津若松駅まで出向くわけですが、会津若松までは前々から使ってみたかった「裏ルート」を使うことにしました。
そう、浅草駅から東武伊勢崎線・東武日光線・東武鬼怒川線・野岩鉄道会津鬼怒川線・会津鉄道会津線・JR只見線を経由して会津若松に至るルートです。
4社またがりでこれだけの路線を経由しながら乗り換えはわずか一回のみ、浅草駅から乗り換えなしで一気に福島県の南会津まで行けるという、鉄道ファンの間では有名なルートです。
前から東武6050系の快速で一気に会津田島まで行ってみたいと思っていたのですが、なかなか鬼怒川方面まで出向く用事がなく、今回会津若松まで出向く機会を得られたことによりようやく乗車できることになりました。
私鉄車両による私鉄の列車でありながら往年の長距離急行列車そのもののの旅が楽しめる東武6050系の快速と、この裏ルートの看板列車である快速AIZUマウントエクスプレスという楽しい組み合わせで会津を目指します!

まずは浅草駅。会津田島行き+新藤原行き+東武日光行きの3列車併結となる東武6050系の快速に乗ります。


前から6164F(会津田島行き)+6153F(新藤原行き)+6159F(東武日光行き)の組み合わせとなる東武6050系の快速。
往年の急行列車と同じ2扉ボックスシートの車内に身をゆだね、一気に会津田島まで向かいます。


浅草駅では「牛すき弁当」を買い、6050系のボックスシートで食べます。これぞ長距離列車の旅ですね。


野岩鉄道に入るとトンネルが多くなりますが、たまにトンネルの間にきれいな景色を見ることができます。
この写真は川治湯元駅近くだった...ような気がします(汗)


そして浅草駅を出てから3時間半で会津田島駅に到着。この間ずっと椅子に座りっぱなしでしたが全く疲れませんでした。
6050系の椅子、本当にいいです。
浅草からボックスシートの車内で駅弁を食べながら景色を楽しみ、一度も下りないまま福島県の南会津へ...往年の長距離列車のたびそのものですね。早くもまた乗りたいです(笑)

ここの会津田島ではこの後に来る鬼怒川温泉始発の快速AIZUマウントエクスプレスを待ちます。
約20分で来るので、その間駅の売店で時間をつぶしていると楽しいです。


会津田島駅で保存されているC11 254。20分あったので正面から撮りに行けばよかったですね...。


そのC11と東武6050系。元々国鉄の路線だった路線が今となっては第三セクターとして大手私鉄へ直通しているという移り変わりを感じます。

こんな感じに写真を撮っていたらAIZUマウントエクスプレスがやって来ました。意外と停車時間が短かったのですぐさま乗り込み、湯野上温泉駅まで乗ります。


湯野上温泉駅に着いた快速AIZUマウントエクスプレス。AT-651+AT-601+AT-652の3両編成でした。
元AIZU尾瀬エクスプレス揃い踏みですね。

湯野上温泉駅からは猿游号というバスに乗り大内宿へ向かいます。
この日の車両は元神戸シティ・ループのKC-代のいすゞジャーニー(神戸22か6332→会津200か157)でした。シティ・ループ時代からのレトロ仕様を生かして温泉地と大内宿を結びます。

...本当はネギ蕎麦食べたかったのですが時間の都合で断念...orz

そんなわけで、大内宿の街並みを堪能して湯野上温泉駅に戻ります。

あまりにも有名な湯野上温泉駅の茅葺き駅舎。駅舎の建築自体は平成元年とはいえ雰囲気あっていいですね。
ちなみに停車中の列車は先ほど乗ったAIZUマウントエクスプレスの折り返しの鬼怒川温泉行きAIZUマウントエクスプレスです(笑)
ここでこのAIZUマウントエクスプレスと交換する列車は東武日光始発会津若松行き、AT-700/750形使用のAIZUマウントエクスプレスということで、会津若松行きのAIZUマウントエクスプレスに乗り会津若松へ向かいます。


前からAT-751+AT-701+AT-752ということで、こちらも3両編成だったAIZUマウントエクスプレス。
お盆休みということで2編成とも3両編成での運転でした。
さすがはAT-700/750形、車内がめちゃくちゃ豪華です。追加料金が一切かからないのに木目調の車内に背面テーブル+リクライニング付き回転クロスシート、車内販売まであり至れり尽くせりです。
あ~この列車もまた乗りたい(笑)

会津若松駅に泊まっていた新潟行きの磐越西線はキハ48のキハ58カラーとキハ47の羽越色(と言えばいいのかな...)でした。

キハ58系カラー、側面が急行型に似ているキハ48にはよく似合っていますね。

只見線会津川口行きのキハ40とも並びます。只見線の全線復旧はいつになるでしょうか...

そしてこの時点で駅の側線にはすでに583系が。
なかなか583系を撮る機会はないので、この間に舐め回すように撮りまくります(笑)


ああ、なんとかっこいいんでしょうか...(笑)

いったん改札を出て昼食を摂り、お土産を買い再び改札に入るとちょうど583系が入線するところでした。


この583系快速あいづ号に乗り込み、郡山までボックスシートを堪能しました。
583系の座席は人間工学に基づいて設計したこともあり、体によくフィットし座りやすい座席でした。当時の段階で既にこれだけの人間工学があったということですから、技術はすごいものです。

ということで、郡山で下車後も数枚撮影します。



郡山についてから12分くらい?で583系は発車していきました。
いやーほんとうにかっこいい!!

さてこの郡山駅ですが、ふと見ると3番線(だったかな)に未だに北斗星の停止位置目標が残っていました。


まだ廃止から1年程度ということもあり綺麗に残っていますね。

ということで、今回の日帰り遠征の目的である会津「裏ルート」と大内宿と583系快速あいづはこれにて全て達成しました。
そしてここからの帰りですが...新幹線代を浮かせるため郡山から最寄りまで普通列車のみで帰りました(笑)
郡山から地元の横浜市まで全区間鈍行ということになりましたが、郡山と東京都内との間は普通列車でも3時間45分~4時間で行くということもあり、同じく郡山から普通列車で東京方面に戻られる方が大勢おり、郡山から宇都宮まで立ちっぱなしという状態でした(笑)


いずれも黒磯駅で私が乗った電車を撮影した写真ですが、黒磯駅構内の全面直流化が近いようで、この駅に719系などの交流専用車両が乗り入れるシーンが見られるのも今のうちとなりそうです。

ということで、日帰りで遠征してきたわけですが、その結果またもや裏ルートに乗りたくなってしまいました(笑)
今度は温泉などにもしっかり浸かりたいです(笑)
583系には今回が最初で最後の乗車になるか...はまだ微妙なところですね。実は来月の583系の臨時特急の指定席券を持っておりまして、もしかしたらもう1回乗る可能性があるという...果たしてどうなるでしょうか(汗)