後記
原発の中には、今回飛散したような汚染物質が大量に存在します。
でもそれらはすべて配管の中、ポンプの中、バルブの中などに
閉じ込められています。
ですから原発は案外クリーンなんです。
配管を外した時、ポンプを分解した時、バルブを解体した時に
はじめて汚染物質が出てきます。
汚染物質が現れると身体汚染の心配が出てきます。
そして顔が汚染されると、汚染が口や鼻から体内に入り込む、
内部被ばくの危険もあります。
それを防ぐために汚染物質の濃度によって、作業員の装備を変えます。
汚染が低い時はゴム手袋を2枚重ね。
汚れた時には1枚目だけ新しいのと交換します。
汚染が高くなると当時テレビでよく見た白いタイベックスを着たり、
さらに高くなると雨ガッパのようなビニールの服を着たり、
全面マスクを付けたりします。
外部被ばくは致し方ないとしても、
内部被ばくは管理によって完全に防ぐ事が出来るのです。
スクリーニング会場に行ったことにより、郡山にはそこいら中に
ルーズな状態で汚染物質があるのが分かりました。