こんばんは宇宙人


暑さは続きながらも、

秋の気配を感じる今日この頃。


皆さん、いかがお過ごしですか?



容赦ない暑さが続く屋外。

エアコンをつけっぱなしのオフィスや家。


この秋、体調を崩される方も増える予感予防


皆さんもそろそろ体調を整える意識をもって過ごしましょう。




さて、本題の件について指差し


この夏は

海や川、湖などでの事故を耳にすることが多かったように思います。


子ども同士で。

家族のレジャー。

学校や部活での活動。

場所は、海、湖、川、プール。



楽しいはずの出来事が一瞬で変わってしまう事故。



いつも、でも今年は特に、

個人的に強く思うことがありました。



水泳を長年教えていて


もちろん水泳が上手になる。

フォームやタイムに挑戦することも

水泳の楽しさのひとつですが、

それだけが水の中での楽しさではないと思います。


そう、正しく泳ぐのは楽しさの

ひとつでしかないと思うのです。



水の特性を知ることが

水の中で楽しむためのひとつのカギとなります。


▷抵抗

水の抵抗をいかに少なくするのが速く泳ぐコツですが、抵抗を最大限に利用して進むのも水泳。

水中ではどの方向に動かしても水の抵抗を受けます。

陸上ではない感覚ですね。


▷水圧

水面より、水深の深いところのほうが水圧がかかります。

身体を圧迫する力が加わることで、呼吸をする肺活量が鍛えられたり、血液の循環が良くなります。




▷水温

温水プールでも体温より低いことが多い水温。

水中では空気中より27倍も速く体温が奪われることから、体温をあげるために熱エネルギーを発生させ、免疫機能の向上も期待できます。

冷たい水の中で泳ぐとすぐに息切れするのはそのせいですね。



▷浮力

水中に肩までしっかり潜ると、体重は陸上の10分の1程度になります。

重力下では腰や膝に負担のかかる運動でも水中では関節への負担が少なくなります。




水泳はこの4つの特性を生かした

スポーツといえます。



それらの特性だけでなく、

水はレンズのような役割をするので、

水底が見えていても底が近くみえたり、

底のものが大きく見えたりします。


ですから、

プールの段差などで浅いと思ったら案外深くて

足を着くタイミングが合わなかったり、

よろけたりした経験はありませんか?



それらの

水の特性をよく理解し、

利用することで陸上では味わえない

水中ならではの楽しさを体験できます。



ですが、

何の知識もなく知らない場所で水に飛び込むと

思わぬ事故に遭う危険性もあります。


特に

プールなど深さや枠が限定され、

管理されている所でなく 


自然が相手の海や川、湖などは

流れがあったり

水の透明度がなかったり

水深も急に変化したり

岩などの障害物があったり。

様々な生き物もいます。


または水温が思ったより低く、

身体が思うように動かなかったり。

天候によっては

波や流れの速さが変化して、危険です。




私たちが自然に親しみ、

お金をかけずとも

その恩恵を受けて楽しみたいと思うなら

やはり最低限の知識を身につけたいものです。



昨年、

小・中学生の水泳授業の補助を担当しました。


学校ではプールの管理費や管理体制が難しくなってきたこと。

教員だけでは指導できないことなどから

私たちのような一般の指導や民間の施設を借りて、

補助を受けながら授業することも増えています。



先生には水着になる人とならない人。

椅子に座ってただ見ている先生。



子たちははしゃいでいましたが、

引率と準備や着替えで泳ぐ時間は40分程度でしょうか。


こんな授業を数回繰り返して、

水泳授業の最後にテストがあります。



何メートル泳げるか。



私は、この授業やテストには

意味がないように思えました。



スイミングに通う子。

全く泳げない子。

様々なレベルの子どもたちが混在し、

同じテストを受ける。



とりあえず水泳授業をこなした。



そんな風に捉えられるような時間でした。



海や川がそばにある地域はもちろん、

街中だとしても旅行やキャンプなどで訪れる自然を相手に

水とはどんなものなのだろう?

海ではどんなことが起きる?予測できる?

川では?湖では?

どう対処する?

身を守るためには?

どんな生物がいて、どんな危険がある?


楽しく過ごすために必要なものは?



そんなことを学ぶ方がよっぽど価値があり、

意味があるように思います。


学校の水泳授業で恥ずかしくないように。

単位が取れるように。


そんな目的での水泳はやっぱり楽しくない。


どうやったら

水に浮くのかな?

どうやったら潜れる?

どうやって身体を使ったら速く進む?

どうやったら力が抜ける?


体験しながら。

自分の身体を水の中で自由に使えるように。


速く泳げるより、

25メートル泳げるより大切な

基本的なことだと思います。



競争や成長も大切な要素ですが、

水を相手に

水と仲良くなる方法や

必要な知識を学ぶ機会が子どものうちからあるといいなと、

この夏の悲しいニュースを聴きながら思ったのでした。



そのために民間の専門家を授業に呼んだり、

指導を仰ぐのはとても良いと思います。

教員の負担も減るでしょう。


私たちが本当に必要な体育になってほしいと願っています。




ネガティブ今年はクラゲに刺されました宇宙人


波誰もいない海はとても気持ちよかった