こんにちは
またまたお久しぶりになってしまいました
今年も折り返し地点
皆さま上半期はいかがでしたか？
少し振り返りをしたら、残り半分
充実した半年にしてまいりましょう
さて、
肩を回してみてください。
ゴリゴリ
肩の辺りから音がしていませんか？
音が鳴る人はもちろん
四十肩・五十肩の経験がある
腕を挙げる最終域、最後の辺りで詰まり感や違和感を感じる
肩が上がらない、痛みがある
肩の可動域を上げたい
そんな方にも読んでいただきたいと思います
肩甲骨をなめらかに動かしたい。
肩甲骨の動きを良くしたい。
肩甲骨剥がし
なんて言葉もあるくらい
肩甲骨を意識している方も
少なくないのではないでしょうか？
関節とは
一般的には解剖学的関節といい
関節包という関節を包む膜や軟骨の組織で構成されています。
一方、
関節包などの関節を構成しないけれど、
同じような役割をもつ隙間の部分を
機能的関節と呼びます。
皆さんが“肩”と呼んでいる部分は
この解剖学的関節と
機能的関節の両方で構成されています。
肩甲骨は肩甲胸郭関節にあたり
機能的関節になります。
胸郭とは
胸椎（胸の背骨）と胸骨（胸の真ん中にある骨）に肋骨が付着し、鳥かごのようになっている部分全体を呼びます。
胸郭の背面に乗っているのが肩甲骨で
この肩甲骨と胸郭の隙間を
肩甲胸郭関節といいます。
胸郭は緩やかに丸みを帯びており、
その面に適合するように肩甲骨の面も
緩やかに丸みを帯びています。
胸郭の上をスムーズに滑るように
肩甲骨が動くような構造になっているのです。
その構造こそが
解剖学的関節の役割と同じように
スムーズに肩全体を動かす鍵となります。
ところが
この胸郭の緩やかな丸みが崩れてしまうと
肩甲骨の丸みと噛み合わなくなり
可動域の低下や肩関節の痛み、
冒頭に述べた音が鳴ったりするのです。
胸郭の丸みが消えるとは？？
蛇腹を想像してみてくださいね。
蛇腹の一方が開くと、
もう一方が閉じると思います。
これを胸郭に置き換えると
正面の肋骨が開くと
背面の肋骨が閉じる。
そうすると本来丸みのある背面の肋骨が
フラットになります。
胸郭はフラット。
肩甲骨は丸みがある。
そんな面同士が動くと
なんだかスムーズに動かないのは容易に想像できると思います。
前の肋骨が開いている状態とは、
呼吸が浅い。横隔膜の可動域低下。
反り腰など背面の緊張が強い。
オープンシザース・シンドロームなどの不良姿勢。
また、
正面からみて鳩尾から肋骨の淵が触れると思います。
このコスタルアングルと呼ばれる
角度が90度より開いている。
下部の肋骨が浮き出ている。
そんな方も音が鳴らなかったとしても
肩甲骨胸郭関節の適合が悪いと思われます。
肩甲骨にばかりスポットライトを当てず、
まず土台となる胸郭のアライメントを
しっかり整えていくことが優先となります。
ピラティスには
この胸郭後方の拡張と肩関節の可動域をあげることのできるエクササイズがあります
リブケージ・アームズというエクササイズです。
リブ＝肋骨
ケージ＝カゴ
アームズ＝腕
つまり
胸郭と肩関節の関係性を改善するエクササイズ。
ピラティス呼吸で
肋骨下部の内旋と背面への吸気を促しながら
鎖骨の挙上（シュラッギング）が起きないよう
呼気に合わせてバンザイしていきます。
一見簡単なエクササイズですが、
正しい動きと正しい呼吸ができると
前鋸筋の活性化と広背筋の抑制、
肩甲骨の後傾を促すことができます。
少しずつ上腕の可動域を挙げるよう
これを数回繰り返します。
リブフレア（肋骨が前に飛び出して開いてしまうこと）が起きやすい方は
まず仰向けで片手ずつ行い、
バンザイしていない方の手を肋骨に当てて、床から天井方向へ持ち上がらないようご自身で確認しながらやってもらいます。
終わった後には
音の消失と
腕の可動域がぐんと上がることはもちろん、
特に最終域のあたりのスムーズさ
羽が生えたような軽さを体験すると思います
言葉ですとなかなか難しいですが、
レッスンではその辺りのポイントをしっかりお伝えしています
単純な動きの中にこそ
エラー動作やいつもの癖が見えてくるもの。
地味ですが
効果を感じてもらえる
そして自分のカラダに落とし込んでいくことが大切なので、なるべく皆さんにわかりやすくお伝えしていけたらと思います
記事についてのご感想などコメントいただけたら嬉しいです
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・解剖学的、機能解剖学的がベースなのでカラダに負担なく、無理なく続けることができる
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