こんにちはウサギ




今回は前回に引き続き

Sさんのケースに当てはめ、

どのようにエクササイズを進めていったのか機能解剖の観点からお伝えしたいと思いますにっこり


専門用語ばかりです汗うさぎ


一般の方は

最後にエクササイズの一部をご紹介していますのでそこまで飛ばして

ぜひチャレンジだけでもしてみてください炎





今回は足部に焦点を当てていますが

レッスン自体は全身を動かしながら進めていっています。


問題を局所のみで捉えるのではなく、

全身を見ていくことが大切です。




Sさんのお悩み(足部のみ)


・右足の足底腱膜炎による踵の痛み

・右足の舟状骨粗面の辺りの痛み

・右足首の硬さ




評価や見立て


・右足部の過剰な回内による内側縦アーチの機能低下(足底腱膜炎)


・内在筋の機能低下による外在筋の過緊張

距腿関節の可動域制限、距骨の後方移動ができない(足首の背屈の可動域制限、つまり感)



Sさんの生活環境


・坂道の多い地域にお住まい

特に坂道を上る場面では足関節の背屈制限や内在筋の機能低下により、外在筋の過剰な負荷がかかっているかもしれない


・犬の散歩など歩く機会が多く、

より足部への負担が大きくなっている



セッション中に気になる点


・長座位でリラックスすると

右足先が過剰に外に倒れる

(足の親指の側面の角質が肥厚していたのは、歩くたびに足関節の動きで擦れるからかも)


・立位で荷重、踵を持ち上げると

足趾が床を掴むように力む




さて、ここからはどうSさんのお悩みにアプローチしたかです。


動画や画像はまたあげたいと思います。

文字の羅列ですので、少し想像しながらになります。




足の剛性を作るためのアプローチ


上三角足趾の運動による内在筋の活性化


【前足部の横アーチを作る筋群の活性化】


・母趾外転筋

・短母趾屈筋

・母趾内転筋

・短趾屈筋




【外側の縦アーチのための足趾運動】


・小趾屈筋

・小趾外転筋





上三角長腓骨筋と後脛骨筋の

活性化と内在筋との連動


【目的】

・横アーチの機能を上げ、後足部の動的安定性を向上させる



・特に長腓骨筋の作用で開帳した中足骨を寄せていく

横アーチと同時に内側縦アーチを作る



・アキレス腱の牽引(踵の内反)と

足底腱膜の張力(ウィンドラス機構)によって外側からの安定も図る




【注意した点】


・足趾を動かす際には、

MP関節から動かす意識を持たせる

(足趾のみの運動にならないようにする意識) 


・指が地面や床を噛んでないかを確認

 

・開帳足や外反母趾を助長させないため


・中足骨頭の位置を確認。

第一中足と第二中足骨の間あたりをしっかり確認し、認識してもらう。

(裏側から見ると自身の認識の違いがあることが多い。)



・長腓骨筋と後脛骨筋のエクササイズでは、

足底腱膜が働いているかチェックする。





足首へのアプローチ


下三角長母趾屈筋(FHL)の抑制とストレッチ


【目的】

・FHL、外在筋によるエラー動作を抑制し、

内在筋を適切に動かせるようにする


・FHLの筋内圧(スパズム)による距骨後方から距骨滑車の後方移動の制限を解除する






下三角脂肪体 Kager’s fat padのマッサージ


【目的】

脂肪体のマッサージにより、アキレス腱パート、FHLパート、ウェッジパートの滑走を促し、足関節の底背屈をスムーズにする





下三角下腿骨間膜のマッサージ


【目的】

足関節底屈時に距骨滑車の後方移動による腓骨と脛骨へのはまり込みをスムーズにする





下三角下伸筋支帯のリリース


【目的】

長母趾伸筋、長趾伸筋、前脛骨筋腱の間の脂肪体などの癒着を取る






以上が足部のエクササイズやセルフマッサージ、リリースになります。


セッションでは

初回から足の調子を見て、

位置を確認しながら一緒にやっていきましたが、歩いたり立ったりは毎日のこと。



なるべくセルフケアとしてやっていただいて、

セッションでは全体的な動きや確認をしていくように進めています。



今現在は、歩きすぎた時などは除きほぼ痛みは消失しているとのことですにっこり



今回は足底板やテーピングなどのサポートはなしでお伝えしていますが、痛みなどの状態によってはそれらを活用するのは良いかと思います。




一部をご紹介〜


皆さんもチャレンジ炎炎



①膝を立てて座り、足裏全体を床につける



②5本の指を持ち上げ


③親指のみを床にタッチ

注意この時人差し指が丸まらないことが大事ビックリマーク


④小指だけタッチ


⑤親指のみつけたまま、小指を床にタッチ


⑥小指のみつけたまま、親指を床にタッチ



いかがでしたか?


『自分の指なのに言うこと聞かなーい!!』


なんてことはないですか?



もし難しければぜひ練習しましょう!


前回の冒頭でお伝えした

お悩みがある方は

この土台である足部の機能低下が

原因かもしれません真顔



トレーニングをしている方なども床反力をしっかり感じるためにもぜひ足に注目してみてくださいね〜ラブラブ






記事についてのご感想などコメントいただけたら嬉しいですニコニコ飛び出すハートキューン