春季の水泳教室がスタートしました
コロナによる自粛や施設の改装などで
しばらくお会いしていなかった方も
再び申込まれ、満員御礼となりました
久しぶりの方も多いので
今日はある程度ゆるりと
水に慣れるところからスタート。
いつものウォーミングアップ。
蹴伸び→グライドキック→クロール
初心者はもちろん中級者にも
毎回同じアップをしてもらいます。
体の感覚、重さ、力の入ってる箇所があれば抜いていく。
こんな感じで今日の調子をご自身が
観ていく時間にしています。
今日は体が軽いな〜
今日はキックが重い
進みが悪い
水に乗ってる感じ
その日の調子を100%のうちどのくらいか？
ご自身で感じて、調子をみる。
今日は５０パーセントなら
５０パーセントができたらマル
７０パーセントは頑張りすぎ。
そんな風にがんばりすぎず
でもチャレンジングにやってほしいと思っています
さて、今日のレッスンのポイントは
ボディポジション。
重心が前にいくようにセッティングする。
壁に手をついてキック ３０秒×２セット
壁は掴まずに手のひらを壁に当てて
指先が水中から出ないようにします。
前へしっかり進むキックなら
壁に手のひらが吸い付いていく。
重心が後ろへ傾くと
手が壁から離れてしまいます。
頭の位置
目線
手の位置
キックをどこでしているか
これらのポイントを各自で確認し、
前の方に重心を持っていく練習です。
どの種目でもこの重心がわかってくると
クロールはもちろん、
難しい平泳ぎやバタフライでの重心移動も
自分でコントロールできるようになります。
特に前で呼吸すると
背骨の硬さによって
一気に手が壁から離れていく人が多くなります。
体の硬さは人それぞれですから
もし離れてもまた重心を前に持っていく練習として、
素早く頭や手の位置を確認して壁に戻っていきましょう！
と伝えています。
ビート板キックでは気づかない点もあるので
初心者、中級者にはたまに確認としてやる
メニューです
そして、ビート板キック、プルから
コンビネーション。
今日はタイトルにもある
『首の後ろのシワ』
についてお伝えしました。
選手のように速く泳げ、
キックもしなやかで力強くスピードが出る場合と
習得段階やフォームを構築している場合では
少しやり方が違うという前提でお話します。
速いスピードでメニューをこなせる選手は
いわばモーターボートのように体が浮き上がり
重心は前にあっても
頭の位置は上がってくるイメージ。
ボートの先端が浮き上がっているのが想像できますか？
なので
目線が前にあっても良いと思います。
一方で、
重心が前にもってこれない
重心の感覚がつかめない
そんな方が目線を前に向けると
頭の位置が上がることにより
脚がより沈んでしまい余計に重心が後ろへいってしまいます。
ただでさえ筋肉量や骨の重さは下半身の方が多いので、重心を前にもっていく工夫はしなければなりません。
私の指導では目線を真下に向けること。
特に眼球が動くと頚椎が連動して動くので
泳ぎのブレへと繋がることから
目線をなるべく固定してもらいます。
初心者で多いのが、目線が定まらないことと
息継ぎの前後で目線が前に向くこと。
それを余裕が出てきたら気をつけてもらいます。
指導している上で
しっかり背骨の延長線上に頭部があるかを見極めるのに首の後ろをチェックします。
そう！首の後ろにシワができているか！です。
普段の姿勢がこの頭の位置や
目線を大きく左右していることは
ピラティスでの記事でもお伝えしています。
猫背や頭部の前方変位（フォワードベッド）の方は首の後ろに深く皺が刻まれていることが多いです
普段なくても顔が前に向くことで首にしっかりシワができます
「首の後ろのシワを作らない」
「脳天から引っ張られるように」
「顎を軽く引いて」
「首の後ろを長〜く保って」
などの声かけはピラティスでもしますが
水泳指導の際にも役に立ちます。
ちょっと目線を変えるだけ。
ちょっと頭の位置や首を意識する。
それだけで重心が大きく変化していく。
皆さん、重心が変化することで
スピード感や水に乗ってる感覚にご自身で気づきがあったよう
そんな風にして自分の姿勢やポジションを
頭や首、目線で認識していくことを
今日はお伝えしました！
まだ水泳を始めたばかり、
なかなか水に乗る感覚や重心がわからないなんていう方の参考になったら幸いです
記事についてのご感想などコメントいただけたら嬉しいです
まだまだ新潟の山沿いは雪があります〜