さて、たった今皆さんのお口の中で
舌はどこにありますか？
ベロはどこにいる？
①上顎と隙間があり、口の中の下方に落ちている
②舌先が上の歯の裏側に当たっている、もしくは押している
③舌の全体が上顎にべったり舌の付け根まで付いている
どれが当てはまりますか？
正しい舌の位置、理想的なポジションは
③
です
特に①は『低位舌』といって
舌が落ち、健康に悪影響を及ぼします。
呼吸の大切さについてお伝えしてきましたが
それとともに知っておいていただきたいのが
『口呼吸の危険性』と
『舌の位置』です。
鼻呼吸ができていても
舌が口蓋（上顎）についていないケースも多くあります。
呼吸機能の改善には舌の位置を修正する必要があります。
低位舌による悪影響
■口蓋形成不全
口蓋を内側から支える力が外側からの新しいに負け、口蓋のアーチが崩れます。
それにより咬合（噛み合わせ）が悪くなったり
顔面の形成が崩れていきます。
■猫背になる
舌が落ちることで気道が狭くなり、
呼吸がしやすいようにアゴが上がります。
姿勢の時にお伝えしたように、
アゴが上がる姿勢になっても
私たち人間は視覚は真っ直ぐに前を見れるように修正しますから、
背中を丸めてバランスを取ろうとします。
■睡眠が浅くなる、無呼吸症候やイビキの原因に
舌が落ちると気道が塞がれるのに加え、
睡眠時は仰向けで余計に気道の確保が難しくなります。
酸素が体や脳に行き渡らないことで、疲れが取れない、日中の集中力の低下など睡眠障害の原因に。
■肩凝りや首の痛みの原因に
舌を口蓋にしっかり押し上げることで、５キロほどの頭部は内側からも支えられます。
舌が落ちることで頭部が不安定になり、
過剰に首や肩周りの筋肉が働き、
慢性的な肩こりや首のこり痛みにつながります。
このように舌の位置がとても私たちの健康に影響していることがわかると思います。
舌の位置が下がる原因は
食生活
発育環境
運動不足
生活リズムの崩れ
姿勢の崩れ
などが関係ありますが、
ここにきてマスク生活が大きな影響を及ぼしていると感じます。
日中マスクを着用している時間が長い方は
マスクの中の舌の位置をこまめに確認しましょう。
マスクをすることで
口呼吸になっている
口が開いていたり
舌が落ちている
こんなことに気づいたら要注意です。
マスク生活も３年目に突入しました。
ストレスも多いコロナ禍ですが
なんとなく調子が悪い
姿勢が悪くなった
寝ても疲れが取れにくい
よく眠れない
風邪を引きやすくなった
など自覚症状がある方は
舌の位置を見直しましょう。
舌のトレーニングについては
またお伝えできればと思います
記事についてのご感想やご質問などコメントいただけたら嬉しいです
去年の夏にピラティスで配布した資料です
