高木愛です
お知らせ
前回の練習へ行ったとき感じたことを書きたいと思います。
信田トレーナーと練習を見る目的は前回のブログで書いた通りです。
練習を最初から通しで外側から見ることは
とてもよい機会となりました。
トレーニングや身体の使い方について学ぶことはとても大きかったし、楽しくもありました。
けれど、それとは別に、
練習が始まる前から最後まで感じたことがあったので今回はそのことを記事にしたいと思います。
社会人チームのテレビ取材が入っていましたので、選手やチームの雰囲気も少し微妙に違ったり、
取材側の希望もあったでしょうから、
その対応などで少しいつもとは違うものを感じました。
けれど、今回は外側から見ることにフォーカスしていたので、
取材の理由だけでじゃない選手一人一人、そしてチームのいつもとだいぶ異なる雰囲気が、
何となくというか、だいぶ伝わってきたのです。
大学生は二週間後にインカレを控えています。
四年生にとっては学生最後の試合。
１０月には日本選手権もありますがやはり学生の集大成はインカレ。
最後だから頑張って行こう！
悔いなくやりたい
できることは全て出し切りたい
こんな想いは誰にでも少ながらずあると思うんですね。
でも、私が感じ取ったのは、疲労感。
それがほとんどを占めているようなエネルギーでした。
今年は異常な暑さでしたね。
そんな中、遠征先での野外練習。
長距離移動。
休みに入ってからの二部練。
変則的なスケジュール。
精神的というより、
肉体的な疲労は頑張りたくても頑張れない気持ちを生み出します。
若さだけで乗り切れない、
どんな選手も個々の持っている
最大限のパフォーマンスを出すためにも、
年齢関係なくコンディションを整えることは
スポーツ選手にとっては不可欠だと思います。
プールサイドは湿度も温度も高いですから、
そこでトレーニングをすることも身体にとっては負担ですね。
季節の変わり目もあり、誰もが体調を整えることが難しい時期。
ピリオダイゼーションの概念からいっても、
今は調整期。
それはチームの指導をする側も十分承知だとは思うのですが、
実際に私が感じたのは選手から出る心身の疲労感の雰囲気しか感じ取れないくらいでした。
社会人のチームもベテランや若手の
意識や気持ち、
もちろん技術の差でも、
ゲーム中のチグハグで噛み合わない苛立ちも伝わります。
そんな社会人と学生のゲームはピリピリムード。
良いピリピリならいいんですけれど。
練習後に、最近調子悪そうだなという選手に声をかけました。
そしたら、すぐに涙がポロリ
一年ぶりに練習へ顔を出して３、４回目ですが調子が悪そうなのが明らかでしたから。
いろんな気持ちが溢れて止められないのが伝わってきました。
特に大学で引退する選手にとっては良くもわるくもストレスフル。
上手くいってたプレーにミスが出てきたり、
それによって急に自信がなくなったり、
四年間の良い想いも、ネガティブな想いも
最高潮に膨らんでくるとき。
もう爆発寸前という感じ。
いろんな気持ちが混在する試合前。
緊張感や不安感、異様な高揚感や空回りする気持ち、自信のなさ。
自分でもコントロールできないこともありますよね。
そして、チーム全体だけじゃなく、
選手ひとりひとりもそれぞれが違う気持ちを持っています。
目標は一緒でも。
熱量の差やそれぞれが持っている技術の差、
意識の違い。
チームメイトに対する不満やズレから生じる誤解。
でも、あって当然だと思うんです。
完璧にできない自分にダメ出して疲弊しないよう、ほんの少しでもリフレッシュできる時間があるといいですね。
いろんな想いや気持ち、考えがあって当然。
それで大丈夫。
良いも悪いもないということ。
自分の持ち味は何か？
自分らしいってどんな自分か。
ひとりひとりがユニークな存在。
自分らしさを取り戻せたら、
勝っても負けても、
成功してもミスしても、
ひとつの体験としてさっぱり終われるはず。
だから、思いっきりネガティブな想いも含めて様々な気持ちも体験してほしいと思います。
心も体も日々変化します。
自分の声に耳を傾けて、
自分の１００パーセントのうち
７０しか出せない日は７０を出し切る練習を目指す。
無理矢理１００を目指さない。
そんなこんなで、なんだか今日は
すごいごちゃ混ぜのエネルギーに飲まれそうだったなと感じたのでした。
そんな選手たちのメンタル的なフォローやバックアップをもっとスポーツ界全体が意識していくことが必要だと改めて思います。
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