『心都情夜』
詩曲：岩田祐明
1
惨めなほど真っ逆さまに
堕ちてゆく祇園の陽よ
明日の行方をなけなしの
夢と意気地で探るのさ
男の道は棘や獣
矢羽行き交う修羅舞台
今 振り返るなよ 振り返るなよ
無常の闇を行け
2
夫婦蛍 ハラハラハラと
水辺戯る四条河原
一夜の夢か 永遠の愛
運命不知（さだめしらず）の泣き笑い
女心は裏と表が
瞬きの合間にひるがえる
今 男情けよ 男情けよ
魔性に呑まれるな
3
辿る先は浮世の果てか
小雨に濡れる花見小路
袖触れ合った行きずりの
女性（ひと）の移り香にまた情け
男は何故に心の傷を
酒で焼き尽くしてひとり泣く
今 振り返るなよ 振り返るなよ
無常の闇を行け
今 振り返るなよ 振り返るなよ
無常の闇を行け
無常の闇を行け
（since2019）
※速水吉平様提供
読みは「みやこじょうや」
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