『ACROSS』
詩曲：岩田祐明
1
夢に見た未来（あす）が今 目の前に
移り気な目で誘う 艶美な陽炎
振り払う指先も脈を打つ
心ごと身体ごと 君を待っているから
来た道も遥か遠く
振り向くことも忘れ
無謀な恋と 愚かな願い事と
言われても心ひとつだけ
揺れる炎 この手に宿し終わりの見えぬ
夜さえ真昼のような フロアで手を取る
止まぬ鼓動 膨らみ続ける胸の中で
数えきれぬ愛の息吹よ
2
情熱のルーティンに酔いしれて
鳴り止むBGM（おと）の合間に きっと儚む
夜が明けるその瞬間（とき）がただ怖い
秒針よ出来るなら 休み休みに廻ってくれ
取り乱す足取りなら
ほんのアドリブと言った
無理をしたのは 生真面目と不器用が
鬩いだ果てのギリギリのAnswer
揺れる炎 一夜に散りゆく花を照らし
見事に心映し出す鏡のように
踊る照明（ライト）饒舌なほどに激しく光り
妖しめられるまま堕ちてく
3
揺れる炎この手に宿し 終わりの見えぬ
夜さえ真昼のような フロアで手を取る
止まぬ鼓動 膨らみ続ける胸の中で
数えきれぬ愛よ
揺れる炎 夢の終わりを静かに告げる
雫のように透き通る涙がひとつ頬を走る
君よ愛よ 白む空に溶けてゆく嗚呼....
見果てぬ幻をこの胸に
（since 2020）
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