300~350人程の聴衆は年寄りばかりで、平均年齢は75歳くらいに見えました。吉良さんに先立ち、40歳くらいの女性がスピーチしました。この女性は、府中で学童保育の仕事をしており、低賃金重労働に苦しみ仲間が辞めていってる、と訴えていました。それを聞く年寄りの聴衆は、まじめで働き者のかわいい娘がアベノミクスのブラック労働環境にいじめられている、みたいな雰囲気で聞き入っていました。
続いての吉良さんの演説もブラック労働問題が中心でした。自身の就活体験から始まり、若者を追い込むブラック労働・アベノミクスを批判していました。もちろん、彼女は反原発、反TPP候補であり、毎週金曜の官邸前反原発抗議は皆勤賞だそうです。でも演説の分量的にはブラック労働問題が多く、またのぼりや横断幕もブラック労働批判です。

ネットでは若者・現役世代の労働問題というと、世代間対立的な捉え方で語られることが多く見られます。曰く、高齢者への社会保障を減らして若者、子育て世代への再分配を増やせ、みたいな。
でも、この場では、まじめで働き者のかわいい娘や息子がアベノミクスに苦しめられている、吉良さんは代弁して戦う人(Champion)、みたいにブラック労働という若者の問題が年寄り受けする文脈で語られていました。投票に行くのって高齢者だから選挙のマーケティングとして見事だと思います。
演説の後、吉良さんは聴衆に握手して回ります。その仕草や表情も高齢者受けする感じでした。


吉良さんが当選するかはわからないけれど、彼女の選挙運動の進め方は、高齢化が進む日本で若者がうまく立振舞う上で大いに参考になると思います。