最近、ある企業の工場を設計しました。
延べ床面積が6400㎡、で工事費が10億円程度。
坪単価でいうと51万円となります。
プレーンな工場であれば坪30万~高くても40万円台で
建てれますので工場建築としては高額な部類です。
では何故、坪あたり10万円以上の価格差になってしまったのか?
実は同じ用途でもその建物毎の特殊性に
よって価格は大きく変わってくるのです。
この物件の場合、工場に事務所が併設していたこと、
工場部分が20mもの無柱空間であったこと、
この二点が要因して価格に大きな差が生じたのです。
事務所であれば床、壁、天井に仕上げが必要となります。
また床は二重床にして電源やLAN等のインフラも
整備しなければなりません。
そして空調システムも必要となります。
また、20mの無柱空間にするとなると、
梁を丈夫にしなければいけません。
梁の高さを大きくしたりトラス構造にしたりとコストがアップします。
「工場」と言う表向きの単語だけでは見えない要素がたくさんあるのです。
これは住宅でも同じですよね。
住宅と言っても鉄筋コンクリート(RC)造なのか鉄骨(S)造なのか、
木造なのかによって価格は大きく変りますし、
内装、外装材によっても異なります。
これが建築の価格が曖昧と言われる理由なのです。
