前の記事でふれた4つの気質について書いていきます。

 

気質には大きく分けて4つの気質があると

アメリカの精神科医クロニンジャーが定義しました。

 

①新奇性探求

②損害回避

③報酬依存

④固執

 

の四つです。

 

まず①新奇性探求

 

一言で言うと、ワクワクを追求する無鉄砲者です。

 

この新奇性探求の気質が強いタイプの人は

好奇心、探求心が強く、無鉄砲で飽きやすく、無秩序な傾向にあります。

精神年齢も低めな傾向にあります。

 

前の記事で触れたように、育った環境が良好な人間ならば、この気質の長所である

「好奇心、探求心が強い」という性質が全面に出て、みんなを背中で引っ張っていくようなリーダーになったり、

特定の分野を研究するスペシャリストになったりします。

 

キャラクターのイメージではワンピースのルフィがぴったりです。

 

 

 

ただ残念なことに、育った環境が劣悪で、社会環境や道徳を理解しないまま人格形成をしてしまうと、

 

反社会的な人格の持ち主になり、犯罪を犯してしまったり、浮気不倫などを繰り返す人間になってしまいます。

 

 

 

 

原因としてこの新奇性探求という気質が強い人は脳内のドーパミンという物質が

平均よりも分泌されやすい事が研究結果として出ています。

 

ドーパミンは脳の興奮や衝動的な行動に作用するのでこの気質になりやすいのです。

 

 

次に②損害回避という気質です。

 

一言で言うと、冷静な臆病者です。

 

この損害回避の気質が強いタイプの人は、堅実で真面目だが、臆病で悲観的な傾向にあります。

精神年齢は新奇性探求の気質が強い人に比べて高いです。

 

このタイプの育った環境が良好ならば、どんな事態でも常に冷静沈着で、全体を見渡せる人になるでしょう。

 

キャラクターでは諸葛亮孔明のような裏から冷静な指示を出す天才軍師にぴったりです。

 

 

 

ただ、育った環境が劣悪だと、臆病で悲観的な考えが前面に出てしまい、ひきこもりになってしまいがちです。

 

 

(孔明も劉備に三顧の礼で迎え入れられるまではひきこもりだったとか。)
 

原因は脳内のセロトニンという物質が大きく関わっているとされています。

 

セロトニンは感情を安定させるブレーキのような役割を果たしているため、このような人格形成になるようです。

 

次回は③報酬依存④固執について書いていきます。