亀がマドカからもらった、バレンタインチョコは他の男性スタッフも貰っていたものだった。

テディベアがハートを抱いた形の、とても可愛いチョコだ。


何故か亀は、…このチョコは自分だけが貰ったもので、ハートを抱いているから、マドカはきっと自分に気があるに間違いないのだと勘違いをしたのだった。

亀のこうした勘違いは、また紹介するが、これだけの話ではない。きっと彼の人生は、これからも勘違いの歩みを続けるのだろう。


さて、亀はこのチョコを貰ってすぐにマドカを好きになったのだった。あっという間の出来事だった。こんなに惚れやすい男は他にいないのではないだろうか。

こうして、あっという間にマドカに恋愛感情を抱き、彼女に急接近しようとする亀だったが…


そんな彼が大阪に来て、初めて恋したのはちょうどバレンタインの時期だった。



お相手は同じ飲食店で働くマドンナ的存在でもあり、よきお姉さん的存在の『まどか』だった。



彼女とは歳も十近く離れており、大阪に出てきた亀にとって、初めて大人の女性に接するという経験だった。





そんなカメがマドカを意識した…いや…好きになったのは彼女からバレンタインチョコをもらった事がきっかけだった。