注)現実的ではない話かもしれません

 

 

2020年6月10日(水)

 

友達のえみちゃんが亡くなって

早いもので今日で満2年になります

 

あっという間だったような

まだ3年目?という入り乱れた心境の中

気持ちが滅入ってしまうのは

あの時のまま…いまも変わらない

 

この先もきっとそうなんだろうな…

 

…それと

 

ここだけの話…

 

”また”会えるかな?なんて

この日になると考えてしまいます

 

現実にはありえない?けれど

命日の2018年6月10日と

2019年の同日、同時刻

私たちは会いました

 

だけど…

 

こんな事を他の人に言えないから

 

…だから

 

ここだけの話…

 

ごめんなさい<(_ _)>

 

今日は、そんなお話です

 

2年前の昨日…

 

2018年6月9日土曜日

 

私は、乳がんの放射線治療中で

その合間をぬって

えみちゃんと会う日々を

送っていました

 

在宅医療に切り替えた

初めての週末、たっての希望で

えみちゃん家に泊まる

約束をしていて

晩御飯を済ませてから

お宅へ伺いました

 

でも、夜になって激しく雨が降り始め

落雷でウチの息子君が

怖がっていると電話が入ったので

私は一旦、自宅へ戻りました

 

「帰ってあげて」

…と、やさしく言ってくれた

えみちゃんと軽くハイタッチして…

 

それが、現実に会った

2人の最後となってしまいました

 

だけど…

 

その数時間後に

薄暗い部屋の中で、私たちは

いっしょに居ました

 

なぜか、男の子も…

 

それが夢だと分かったのは

あとからでした

 

私の目の前には、えみちゃん

部屋の奥の方には

大きなピアノが置いてあって

そこの椅子に、男の子が

腰かけて居ました

 

目を凝らすと、ベルベットの服を着て

私たちとは45度ちがう方向を

見て座っています…

 

えみちゃんに

男の子が居る事を伝えようとしたら

ピアノが聞こえて来ました

 

見ると、男の子が弾いています

 

川のせせらぎにも似た

音の水が

部屋の中を流れ始めました

 

あ…

 

すると、ピアノの音色に誘われるように

えみちゃんはスーっと私から離れ

こちらを振り向くことなく

ふわっと右へ曲がり

ながい暗闇の中へ入って行って

しまいました

 

私は、えみちゃんのうしろ姿を

しばらく立ち尽くしながら

頭に思い浮かべて

 

「振り向かずに行っちゃった」

 

…と、つぶやいたところで

目が覚めました

 

ハッとして時計を見ると

夜中の2時少し前を指していました

 

へんな胸騒ぎを覚えたけれど

携帯は鳴りませんでした

 

私の勘違いで良かった!

 

…と、安堵していたのも

つかの間、朝6時に電話が…

 

「気付いたら、すでに…」という

内容でした

 

 

死亡宣告は、親族が集まった時刻で

書類上”9時”となっているけれど

 

ここだけの話…

 

私の中では

”1時55分”だと思っています

 

 

そして、お葬式の日…

 

えみちゃんのお母さんが

力を落とし言いました…

 

「ほんとはね、

◯◯の前に(えみちゃんの娘ちゃん)

流産した子が居てね、

向こうでその子と会えたのかしら」

 

…と

 

それとなく聞いたら

「男の子だった」って…

 

あ!

 

夢の中で見た…

 

ピアノを弾いてた子だ!

 

夢の中に居た…

 

ベルベットの服を着た男の子

 

えみちゃんの…

 

私は

鼓動が早くなるのを感じました

 

…そして

 

えみちゃんのお母さんの横で

鼓動をおさえながら
言いました…

 

「大丈夫だよ」

 

「すぐに会えたよ」

 

さいごまで読んでくれて、ありがとうございました<(_ _)>