【三つ葉と四つ葉】 2016年6月14日(火)14時 

 

ジュンと私が息抜きをする場所は

”校舎の裏側”と決めています

 

とても広くて、片隅には菜園があり

”にこにこ川”という小川も流れていて

息抜きをするにはうってつけです

 

授業中の小川遊びは禁止だけど…

 

今日も、いつもの息抜きをしていたら

偶然、”四つ葉”のクローバーを

見つけました(^^♪

 

 

私は、興奮しながら言いました…

 

私…「ジュン、これ見て!

   四つ葉のクローバーだよ♪」

 

ジュンが私の方を見ました

 

私…「ほとんどが”三つ葉”だから

   ”四つ葉”は珍しいんだよ♪」

 

ジュンは足元のクローバーに

目をやり、「ほんとだぁ」と言いました

 

「同じ”クローバー”なのに不思議だね」

 

…と続けてから私は言いました

 

私…「なんか、”四つ葉のクローバー”って

   ジュンみたいだね♪

   それで、”三つ葉のクローバー”が

   他の子たちみたい♪」

 

ジュンは何も言わず聞いています

 

私…「”三つ葉”の子が多いけれど

   ジュンみたいに”四つ葉”の

   子もいるんだよ♪

   得意な事と苦手な事が違うの

   みんなは、ジュンみたいに

   出来ない事もあるし、ジュンが

   みんなと同じように、上手に

   出来なかったりもするの…

   でも、みんな同じ一年生なの」

 

ジュンは、すかさず聞き返しました

「みんなに出来ない事があるの?」

 

…と、すぐさま、私も答えました

 

私…「あるよ!ジュンはすごいんだよ

   だって、計算得意でしょ、それに

   3才から普通に時計が読めるでしょ

   好きで覚えたかもしれないけれど

   それがジュンの得意な事だと思う

   みんな小学校で習う事なんだよ…

   反対に、みんなは簡単に出来て

   ジュンには難しい事があると思う

   でも、それでいいんだよ、だって

   ジュンは”四つ葉”だから…」

 

…そう言ってから

 

私は、四つ葉のクローバーを

手渡しました…

 

ジュンは、友達を見るかのように

”四つ葉”を見つめました…

 

…そして

 

「僕の仲間」と言わんばかりに

4枚のクローバーの葉を

私の方へ向けました…

 

少しホッとした顔で…

 

▲あのときの四つ葉…ジュン作

 

さいごまで読んでくれて、ありがとうございました<(_ _)>