【不甲斐なさの証明】 2016年6月13日(月) 

 

 

私は、仕事を休職しました

 

きっかけは、ジュンの言葉

 

「学校は危ないところ…危険、危険」

 

と、聞いて…

 

背筋が凍りつきました

 

これが学校に対するジュンの”答え”

 

無理させ過ぎたせいだと思った

 

入学して2ヵ月間、ツライ事ばかり

体験させてしまったから…

 

…私は、今さらながら

ジュンに”専念”しようと思って

仕事に区切りを付けました

 

学校は”危険なところ”じゃない

嫌な事が楽しさを運び

失敗が成功の糸口に…だから

 

『学校は”成長するところ”』

 

と、ジュンの”答え”を変えたい

 

また、私の不甲斐なさが招いた

結果だという事も…だから

 

『ジュンが悲観する事は何もない』

 

と、声を大にして言いたい

 

その”不甲斐なさの証明”です

 

2016年6月13日(月)

 

休職から3日…

 

 

”ふたりの特等席”に座って

ジュンが言いました

 

「何でオレは、みんなみたいに

できないの?」

 

 

ジュンの右側に寄り添って

私は言いました

 

「他の人と比べなくていいんだよ」

 

 

自分をさげすむかのように

ジュンが言いました

 

「何でみんなは我慢できるの?」

 

 

頭の中に「?」を抱きながら

私は聞き返しました

 

「みんな、ジュンと同じように

聞こえてると思っているの?」

 

 

さも、当然かのごとく

ジュンは答えました

 

「そうだよ」

 

 

一瞬、ドキッとなってから

さらに私は聞きました

 

「みんな、うるさいの我慢してて

自分だけ出来ないと思ってる?」

 

 

疑う素振りを一切見せず

ジュンは答えました

 

「そうだよ」

 

 

隣に座るジュンの方を向き

速攻、私は言いました

 

「ジュンちがう!

みんなは、うるさく聞こえないの!」

 

 

ジュンの大きな目が見開いた

 

そして…

 

隣の私へ目をやり

不思議そうに言いました

 

「え?みんなは、うるさくないの?」

 

 

ジュンと目が合ったままで

私は、しかと言いました

 

「ジュンみたいに聞こえてないの」

 

「うるさいと思わないから、みんな平気なの」

 

「だから、ジュンは、みんなと同じように

出来なくても全然いいんだよ」

 

 

すると…

 

ジュンの顏がサッと変わって

 

険しさが消えた

 

 

そして…

 

自分の不甲斐なさを実感して

 

私は悔いた

 

さいごまで読んでくれて、ありがとうございました<(_ _)>