三草二木の譬

(さんそうにもくのたとえ)とは

 法華経 『薬草喩本第五』に

説かれるたとえ話です。


 私たちが住んでいる

この世の中の

山や川 、谷や大地には

 色々な種類の植物が生い茂っています 

植物には 

色々な草や薬草、木があります

 薬草にも

 大きい薬草 、中くらいの薬草、小さい薬草があります 

木にも

高い木もあれば、低い木もあります 

その植物が生きる大地を

覆うように厚く大きな雲が発生して

雨が平等に降り注がれます 

すると

全ての草木は

平等に雨の雨量を受けますが 

それぞれが持つ性質に従って

生長し

花が咲いたり、

実がなったりします

 同じ大地から生じて

平等に雨に潤されても 

生長していく姿に

差や違いがあるのです 


仏様の教えと教えを受ける私たちもこれと同様です 

仏様は

全ての人々が

本当の幸せを得られるための教えを平等に解きました 

しかし

人によって

仏法を受け入れる能力 (機根)はそれぞれ違うため 

教え通りに修行しても 

各々が受ける功徳は別々となります 

そのため

仏様の教えが 

本当は同一のものであるということが正しく理解できません 

ただ仏様を一人だけが 

人々の機根の違いと

本来は

全ての人々に仏性がそなわっていることを

ご存知なのです


 この三草四木のたとえの

大きな雨雲とは仏様

雨とは仏様の教え

草木はすべての人々のことを

表しています 

大小色々な植物が

同じ大地から

生えることは 

機根の違いがあっても 

全ての人々に仏性が備わっていることを表しています 


そして

平等に潤いの雨を降らせるこは

 全ての人々を

仏様の悟りの境界に至らしめる 法華経を説かれたことにたとえているのです 


私たちにとっての

大きな雨雲とは

御本仏日蓮大聖人様のことです

そして降り注ぐ雨とは 

南無妙法蓮華経 の御当体本門戒壇の大御本尊様のことなのです 私たちは

大聖人様の表された

本門戒壇の大御本尊様を信じて 

お題目を唱えることが

まっとうに生きる全ての人々に 等しく降り注ぐ妙法の雨となることを知りましょう


南無妙法蓮華経🙏

なんみょうほうれんげきょう