2022年1月7日


ルルは一年を通して、本当によく鼻水が出る!


夫婦2人だと、箱ティッシュなんて

5個セットの物を一度買うと、半年は保つだろう

なんて感じだが、ルルが来てからティッシュの

消費速度が激しく、ひと月に3回も箱ティッシュ

を買いに行く…なんて事も普通にある。


そろそろ実子になりそうな気配もあり、

その前に病院で診察して貰おうと、

最近出来たばかりの『耳鼻咽喉科』を受診した。


先生:どの様な症状ですか?


ボク:ウチに来て一年経つんですけど、一年中

鼻水が止まらないんです。他の病院でアレルギー検査をして(結果表を渡す)、ハウスダストとか

ダニがレベル6なんですが、他にも何か原因が

あるのかな?と思って来てみました。


先生:あー、じゃあちょっと鼻の中を診てみようかな。ルル君!鼻の中見せてくれる?


……鼻を広げる工具に光を照らして覗く先生。


先生:はい。良いよー。鼻水がいっぱいだね。ちょっとスッキリさせようか!コレ…鼻水を吸い上げる機械。細長いのを鼻に挿したら、鼻水を機械

が吸い上げてくれるから。掃除機みたいな物だね


ルル:えー、怖い


などと言いながら鼻水掃除機で鼻水がジョロジョロ吸われる吸われる!!


先生:ボクもアレルギー鼻炎なので気持ちが分かります。基本的には薬を飲んで、症状が改善したら服用をストップ。それを繰り返す事ですね。

他に何か気になる事がありますか?


ボク:じゃあ薬を飲むしかないってことですか?


先生:季節によっては改善するし、ハウスダスト

なんて物は、どうする事も出来ないですからね。

上手く共存するしかないんですよ。


ボク:もう一つ調べて欲しい事があるのですが。

子供の時になりやすい、アデノ〜何とかって言う

のがあるじゃないですか。それの有無を診察

して欲しいんですが…。CT撮影をすれば判断

出来ると聞いたのですが可能ですか?


先生:あー、『アデノイド』ですね。ウチでは

CTではなく『内視鏡』を推奨しているのですが

それでも良ければ診てみましょう。


…と言う事で、内視鏡での診察を受けた。


何故ボクが『アデノイド』の事を知っていたかと

言うと、声優の練習をする為に、『滑舌』を良く

しようと購入した書籍に、このアデノイドに

ついての記述がしてあったのだった。


その著者の言うところ…


『アデノイド診断を、可能な限り幼少期の頃に

受診させるべき!!成人になってからでは手遅れ

になる。アデノイドは小さい頃に発症する物で

普通に生活していても肥大しているか否かは

判断出来ない。なので出来るだけ小さい頃に

耳鼻咽喉科などでアデノイド検査をして欲しい』


と記載してあったからだ。


ネットで調べてみると





あー、こう言う顔付きの人、時々見るな。


と言うだけの印象であったが、

著書にも


顔付き、目付きが鋭くなり、鼻呼吸がしにくく

また顎の発達が遅れ舌の筋力が低下、

常に口が開く様になる。

歯並びも悪くなり、滑舌も悪くなり、

鼻呼吸がしにくい為、脳に十分な酸素が届かない

ため、記憶力も低下する。


などと恐ろしい事が書いてあった。


これはルルを早いうちに耳鼻咽喉科に連れて行か

無ければ…などと思いつつ、1年経っての受診

となってしまった訳である。



そして『内視鏡検査』


結果的には、ルルの鼻水が多すぎて判らない…


ってオイ!

鼻水が年から年中多いから耳鼻咽喉科に受診して

いるのだから、最初から想定内だろ!!


と言い出したくなるのを堪えながら医者の話を

聞く。


ルルは…


と言うと、初めての内視鏡にビビり、

また少々痛かった様で、途中で鼻血も出てしまい


ルル:あのカメラのヤツ怖い!!やりたくない!


と言う事になってしまったのだった。


更に病院より、血中酸素濃度を計測する機器を

渡され、


医師:ルル君が睡眠している間の脈拍数と

酸素量を計測、また無呼吸の有無を調べるので

寝る前に計測器を着けてみて下さい。


ボク:これもアデノイドと関係するのですか?


医師:そうです。


と言う事でその晩は、計測器を着けて就寝する事

となった。


身体中チューブだらけ


ルル:こんなの嫌だ!!

ボク:仮面ライダーリバイスみたいでカッコイイ

じゃん!!選ばれた人しか出来ないのよ


などと、おだてにおだて

スッカリその気にさせて寝かせ付けたのだった。




2022年1月11日


計測機器を耳鼻咽喉科に返しに行った。


医師:解析の結果ですが…。無呼吸状態が多い。

小さい子供は一晩で5回以下が普通ですが、ルル

君は13回もあります。また体内に取り込む酸素量

も異常に低いです。


ボク:え??でも鼻が年中詰まっているから、

口呼吸しているって事もありますよね?そもそ

も実際にも口呼吸してますよ、この子。


医師:あー、鼻詰まりかー。それはあり得ますね

内視鏡でも若干腫れてますし


ボク:え?でも…先日診断された時は、

腫れはない!問題ない!!って診断してたじゃな

いですか!そもそも鼻水で見えなかったんでしょ?


医師:あ!まー、うん、でも、少し腫れてるか

なー…って。



……その瞬間。

ボクの頭では『ヤブ医者決定!!』となる。



医師:総合病院で精密検査してもらう事を勧め

ますが、どうされますか?


ボク:じゃあお願いします。



この『ヤブ医者』では、全く拉致がない!と

思い、大きな病院でシッカリ診てもらう方が

安心すると言う物だ。



2022年1月13日



朝一番に近くの総合病院に行った。


アデノイドの治療で有名な医師が居るそうだ。


ルル:またあの小さいカメラのヤツを鼻に入れる

の?嫌だアレ!痛いんだもん。


ボク:やらないでしょ。CT撮影してくれるんじゃない?


ルル:それは痛くない?


ボク:じっと動かずに短時間で撮影して、体の中

が撮れる不思議な機器だから、痛くないよ。


しかし結局のところ

検査はCT撮影でも無く、内視鏡でも無く、

普通のレントゲン撮影であった。


医師:アデノイドが肥大化してますね。

でも年と共に縮小する物なので、暫く経過観察

にしましょう。8歳まで観察して、その後縮小し

ない…若しくは逆に肥大する様であれば『手術』

と言う事になります。


ボク:鼻水の原因はアデノイドってこと?


医師:それも1つの要因ですね。お薬を30日分

処方しましょう。無くなったらかかりつけの病院

に行かれて処方されて下さい。次にこちらに来る

のは2ヶ月後にしましょう。その時にまた

レントゲン撮影をして大きさを確認しましょう。



病院でアデノイドに対する問診票があった。


1.イビキはあるか?

2.鼻詰まりはあるか?

3.鼻水はあるか?

4.鼻水は黄色か?白か?

5.鼻水はネバネバ?サラサラ?

6.攻撃的になるか?

7.反抗的になるか?

8.口呼吸をするか?

9.日中、ボーっとする事があるか?

10.集中力が低いと感じる事があるか?

11.夜寝ている時に口が空いているか?


上記で該当すると感じる場合は

耳鼻咽喉科を受診されたし!



この問診票を見ると

ルルが我家に来たばかりの最初の数ヶ月、

鬼の様な形相や魔王の様な振舞い…

児相や里親会は『お試し行動』だとしていたが、

『アデノイド肥大』も多少なりとも関係している

のではないのか?



何にしても早期に発見出来て良かった。