2022年1月7日


お昼の電話


裁判所:こちら家裁のTと申します。現在審議中の件でお尋ねしたい事があるのですが


ボク:はい。どの様な事ですか?


裁判所:現在、裁判官の審議中なのですが、養子になる実母さんの現住所はご存知かと思うのですが、実母さんの方は、そちら(ボクの)の住所はご存知なのでしょうか?


ボク:いや、知らないと思います。


裁判所:審議結果を書面で双方に郵送するのですが、書面内に其々の住所を記載する必要があり、養親さんの住所はどうなっているのか?を裁判官と相談していたのですが…。養親の住所を記載しても良いですか?


ボク:それは止めて欲しいです。児相ともその件で実親には知らせない様にすると打合せしておりますので。


裁判所:では、別の住所はありませんか?別宅があるとか、何処でも良いのですが。


ボク:ないです。去年まで生活していた養護施設じゃダメなんですか?


裁判所:それは養子となる方の物なので。養親さんの住所が必要なんですよね。ちょっと裁判官と相談して、また御連絡します。



そう言って電話は切れた。


その後、僅か3分後に再度電話が来る。


裁判所:裁判官に話してみたのですが、以前に住んでいた場所とか無いですか?


ボク:ないですねー。現住所に住んで20年経つので。結婚前から自分が住んでるんですよ。


裁判所:では奥様の以前の住所は?


ボク:あー、ありますけどK市(隣の県)になりますが。


裁判所:あー…そうなんですかー。他には住んでいた場所は無いですかー。


ボク:うーん。無いですね。


裁判所:分かりました。裁判官に話してみますので、このまま少々お待ち頂けますか?


ボク:はい。


そして2〜3分待つ。


裁判所:お待たせしました。裁判官と話をしたのですが、審議結果票には養親の住所は記載しない事になりました。裁判官と審議をして、結果票を記載しようとしていたのですが、新しく親となる方の住所を、実親に知られて良いのか?と言う事が気になってしまったので、連絡させて頂きました。なかなか無いケースなので、御連絡して良かったです。結果は、もう少々掛かりますが、早ければ今月中には送付出来るかと思います。それでは失礼します。



ルルに話をしてみた。


ボク:ルル!ボクの子供になれるかどうか。もうすぐ分かりそうよ。


ルル:やったー!!


ボク:うん、まだ結果は解りませんがね。今の電話は、ルルの将来を決める人からの電話だったんだ。


あと少しで『養育里親』が終了になりそうだ。