2021年2月9日
フォスタリング講習5日目
徐々に内容や宿題が難しくなって来た。
5日目は『リフレクション』
1対1で子供と話して心の繋がりを深める…と言う事なのであろうか?
穏やかな声で
否定せず
子供の想いを尊重し
優しく見守る
親としての意見は言わない
うん。
意見を言ってはいけない…と言うのは難しい。
子供が『ねー❗️聞いてよー』と、怒モードで話してくるのに、親として、大人として、自分の意見を言ってはいけない!子供がどうすべきかを考える様に仕向ける事が重要だと。
言う事は間違い無いが、なかなか実践するのは難しい気がする。
このところルルはすこぶる調子が悪い。
鼻はジュルジュル
喉が痛いと言い
熱は37℃前後
子供への知識が低い事と、0歳から接している訳ではないので、平熱がどのくらいなのか?
そもそも子供の風邪への対応がよく分からない。
大人であれば、頭が痛ければ一日中布団で寝てれば次の日は治ってたらするものだが、ルルは全く寝てくれない。
寝るどころかドタバタと走り回ったりもしてしまう。
子供は風の子?風邪の子なのか?
フォスタリング講習に受講する方々はボクを除いて4組。
1組は歯科医師家庭、他2組は天理教、その他1組
養育里親はそのうち3組であった。
受講後ある方に話しかけられた。
現在2人の姉妹を養育中の方で、姉妹の実母は病院施設に入院中という事だった。
その方の話では、児相から姉妹の養育と、実母の世話もして欲しいと要請を受けたそうだが、実母の世話とはどういう意味なのだろうか?
またこの姉妹には更に2歳の妹も居るらしく、近々3人を養育する予定なのだとか!
それはまた大変ですね!
と、ボクはその方へ話をしたのであるが、予想しない返答が返って来た。
ある里親:いやー!結構儲かるんですよ!
ボク:え?何が?
ある里親:3人預かるじゃないですか!養育費が多くて、ハッキリ言って貯金出来る!
ボク:あー、そう言う意味ですね。3人なら30万円位になるはずですね。
ある里親:今、ボクは自営業だけど、月に30万円。しかも非課税でしょ?仕事しなくても生活できますもん。どんどん里子を連れてきて欲しい位ですよ。
ボク:でも子供が大きくなるに連れて苦労が絶えないって、他の里親さんも言われてますから。
ある里親:あー、そんなのほっとけば良いんですよ。自分の地区の中に、里親歴の長い方がいらして、その方が言ってたんです。里子が高校生になるとだいたい家出する。でも1週間したら服を取りに帰ってきたり、ある日突然戻ったりする。スマホを持たせて、偶に連絡して、生存確認さえしておけば良いんだって言う里親さんが居るんですよ。ボクもその考え方に共感しているので、ぜんぜん気にしません!
ボク:でも警察沙汰になった!とか心配にならないですか?
ある里親:自分達はあくまでも児相から委託されているだけだから、養護施設と立場は変わらないんですよ。里子が警察沙汰になったとしても責任は児相にある。自分達には関係がないでしょ
永遠に共感する事は無いな…などと思いつつ
ある里親:養育里親って相当利益があるから、ボクはね、18歳で退所する子供向けの施設を開校したらどうか?って思うんですよ。退所しても行き場がない、仕事がないという子供達に住む所と仕事を斡旋してやる…住む所とか費用は、厚生労働省とか地方自治体から出して貰うとか、今ね妻と話してるんですよー。
世の中色んな人が居るものである。
ボクはと言うと、未だルルと日々格闘中である。
我家に来て、そろそろ3ヶ月経つ。
一時の『魔王』的な暴力行為は影を潜め、哺乳瓶でお茶を飲む事も無くなり、ウーウー唸り続ける『魔獣』にも出会わなくなった。
最近のルルは『ボクが1番でしょ!』を猛烈アピールしてくる。
ウチには猫が3匹いる。その猫よりも自分が1番好きなんだよね?と執拗に聞いてくる。
そう執拗に!!
一度だけでは気が済まない様で、1日に何度も何度も聞いてくる。今年4歳になる♀猫をカワイイネー!と頭ヨシヨシすると、遠くからルルの鋭い流し目に遭遇する!
猫にジェラシーか?
4歳♀猫もルルに負けじと最近は赤ちゃん返り。
ニャーニャーと朝から晩まですり寄ってくる。ウチの猫は『おはよう』と『お帰り』を言う、テレビ受けしそうな特技を持っている。ただの猫バカであるが…。
2021年2月12日
相変わらず朝から『コンコン』と咳をする。
今日は特に喉も痛いらしい。
ボク自身、彼の風邪が移った様で、朝から頭痛があり横になりたいとソファで寝るが、そこは全く寝かせてくれない!
そんな時、ルルが暑い!
と言い出した。
体温計で測ってみると
38.6℃
・・・ん・・・38℃??
あれ平熱って…36…
38.6℃!!!!!
あまりに高い数値にビックリ!!
すぐ様病院に連れて行く
そして何故か?またまた採血。
結果は風邪ですね…って、
そんな事は分かってる!!
薬とトローチを貰って帰った。
採血する意味はあるのか?
4歳児から何度も採血するなよっと言いたくなる。その前に血液型を調べてよっと医師に言うと、言ってくれれば調べれたのに1000円掛かりますが…何でもお金なんだな
会社から帰宅した妻に38.6℃だったと報告すると
妻:こもり熱なんじゃないの?
と言う言葉にバカにされた気がした。
そんな事も分からないの?なんて…
ボク:そんなんその場にいて、わかる訳無いやんか!体温計で測ったら38.6℃だよ!自分ならどうする?病院に連れて行かんのか?
ボクは急に怒り出してしまった。
確かに妻の言う通り、冷静に対処すべきだったかもしれない。しかし信頼性がないとはいえ、体温計という商品が高熱を示したのだから、早急に何か対応すべきだと、その時は思った。
妻:服をいっぱい着てるんだから『こもり熱』があっての38.6℃じゃないかって言っただけじゃん。
ボク:そんな知識、咄嗟に出ないよ。そんなに言うなら自分が子育てしろよ!ボクはもう子育てに疲れたよ。
ルルは全く悪くない。むしろ最近のルルはとても落ち着いている。ボク達を父と母と思ってくれている。ある意味育てやすい子供とも言える。
ただ…
これから10年以上、子供だけの為に自己犠牲しなければいけないという事実
子育ての先に何があるのか?
何が残るのか?
成人する13年間、ずっとルルを支え続けなければいけない。大人になると言う葛藤や人生の選択に寄り添ってあげなくてはいけない。思春期になるに連れて彼の悩みは増え続け、そんな時にボクは良い言葉を与えられるのか?自分にそんな大それた事が出来るのか?もっと裕福な家庭で育った方が彼の人生はもっと華やかに生きられるんじゃないか?彼をこのままウチの子供として立ち止まらせて良いのか?
ボクのココロは今、迷いがいっぱいだ。
親になるということ。
今はまだ迷い道である。