2020年12月27日


養育里親期間中は月末に担当児相にレポートを出さなくてはならない。

里子の生活面や里親としての今後の目標などをレポート(書式がある)として報告する義務がある。

養護施設担当者より、

『現状のルルの本当の姿を児相に報告するべき!そして現状の里親の胸の内を報告書の中に記載するべき!』

と提案された。

何故かと言うと、『レスパイト』と言う里親側の心のケアを主目的とした『緊急手段』を適用しているにも関わらず、児相はボク達とルルの関係性は『順調に上手く行っている!』と思っている様なので、ボクの胸の内を『文章』に残る形で示さないと児相の勝手な思い込みで事が進んでしまうのでは無いか?と養護施設担当者より意見を頂いた。

児相の勝手な思い込み…と言うのは、
12/23の家庭訪問で、児相担当者より言われたのが、

児相:養育里親に支払われる『保育費』について、各地方自治体の見解が各々違っていて、将来的に『実子』となる『特別養子縁組』については『保育費』を支払う必要はないのでは無いか?と意見が分かれています。我々の市では、当面は『保育費』の支払い(約8万円)はさせて頂きますが、相互の関係性が向上していると判断できる場合(ボク達とルルの関係が上手く行っていると判断出来た時と言う意味)は、『保育費』の支払いは停止させて頂く事になるかも知れません。

ボク:当初、そんなお話はされませんでしたよね?それに法律で半年以上は養育里親を義務付けしていますよね?

児相:『特別養育縁組』でも『養育里親』でも、里子を育てる上で掛かる費用は同じだと、私も思うのですが、自治体によっては全く出さない所もあるんです。なのでもしかすると、6ヶ月までの支給はあると思いますが、それ以降は停止する事もある…と言う事は御理解頂きたい。



児相の家庭訪問の際に、こんなやり取りがあった。その為、養護施設の担当者も、この児相の『勝手な思い込み』で里親の本心を理解する事なく、事を進めるかも知れない…なので現在の実情を正確に的確にレポートした方が良いと言われたのだった。


ルルは人を見て、自分の本性を曝け出している…と養護施設担当者は言う。

この養護施設では里子一人一人に『担当者』を決めて、その担当者が密接に日々の養育を行っている。『担当者』も何人かいる中の1人がルルである。この『担当者』もルルの突発的な『変貌』を知る人物であり、ボクの悩みを良く理解してくれる。

ルルの突発的な変貌は『お試し行動』としての一時的な変貌なのか?それとも『癇癪』なのか?その辺は解らない。

しかしこの『癇癪』は、妻の前では発動されない。妻の前では常に優しく思いやりのあるルルなのである。

妻はボクと同じで、何度も言っても聞かないと口調が激しくなる…その点では、ボクより強烈だ。流石!九州女…と言うべきか。敵に回すと恐ろしい。

ルルも『この人を怒らせてはいけない』と感じているのであろうか?妻の前では常に『良い子』である。
その為、妻はルルが『変貌』する姿を見た事がなく、ボクが『変貌』したルルの姿を映した短い動画を見ると、理解出来ない感じである。

そんな妻であったが、遂に今日、『変貌』したルルを目の当たりにした。

今日は朝から車でお出掛け。
朝10時に出て、家に帰り着いたのは15時頃だった。ルルは途中から『疲れた。早く帰りたい』と言う様になり、買い物(日用品の買い出し)を早々に止め家路についた。
家に着いたルルは『何をして遊べば良い?』と言うので、好きな事したら良いよ。と言うと、オモチャで1人遊び?
その後何故か?自発的に出しっぱなしのプラレールを綺麗に片付け始め、掃除機まで掛け始める。

アイボを動かしながらの掃除機…無駄じゃ無い?

夕飯の6時まで時間があったので、先にお風呂に入ろう!と促すと、掃除を完了するまでは入りたく無い…と言われたので、好きに掃除をさせてボクは先に入っていた。

掃除を完了し、お風呂に和やかに入って来たのだが、湯船に浸かり、暖まったところで、頭を洗おう!と提案したところで『癇癪』が始まった。

何がスイッチだったのか?

きっと、もっと湯船に浸かって居たかった…と言う所なのかも知れないが、癇癪が始まる前のルルの目付きは既に睨む様な、胸に溜まった鬱憤を、ボクにぶつけてくる様な印象を受けた。

ルルは掃除を自発的にする様な子供では無い
…普通の子供はみんなそうだと思うが。

妻に自分を良く見せようする行為だとボクは思っている。

怖い妻の前では『良い子』を演じているのでは無いだろうか?その為、その行為をする事で、自分を抑圧したモヤモヤが彼の小さい心の中に溜め込んでいく。
そしてボクと2人っきりになると、ボクに嫌がらせとも取れる悪戯をして、小爆発させていると感じられる。

その小爆発を途中で中断されたので『癇癪』が始まった…と言う感じがする。

ボクは妻を呼び寄せた。

妻はその時初めて、ルルの『突発的な変貌』を見ることになった。

妻:コレを1人で対応するのは無理ね。
ボク:分かってくれた?

妻はルルの『変貌』と言うのか『癇癪』と言うのか?を最初は優しく言葉を掛けて対応していたが、全く言う事を聞いてくれないルルに『九州女』の血が騒いだのか…

妻:話を聞け!ウーウー唸ったって、誰にも解らないんだよ!言いたい事があるなら言葉にしろ!

ボクと全く同じ事を言う妻。
ボク達似てますね。


ルルも急に妻が現れたので
『妻には見せてはいけない顔』だったのか?
癇癪中でも時折笑顔を見せていく…

コレは明日は『魔王』だな
とボクは心の中で思った。


癇癪…を調べると、幼児期はコミニュケーションツールの一つと書かれている。
自分の欲求を『言葉として上手く伝えられない』から『癇癪』をする事で、自分の訴えを聞いて貰う行為らしい。

この『癇癪』の対応を誤ると、『癇癪』すれば優しくしてくれる。お菓子をくれる。自分の要望を全て聞いてくれる…と思ってしまうので、本人の様子を観察して対応すべきと書かれている。

本人の様子を観察…そんなココロの余裕はない。


養護施設の担当者は、里親側が

『あー私、怒りそう』

と感じたら、トイレに行った方が良い!と言われた。
鍵を閉め、1人になれる場所に行けば、イライラが多少解消するよ!と言われた。

なるほど。それは使えそうだ。


明日 28日で、妻は仕事納め。
29日〜1月4日まで7日間は妻と2人で対応出来る。
この期間、ルルは『癇癪』を起こさないのか?
起こさないと休み明けは『地獄』が待っている。


ボクのココロは既に…冷めている