今日はアメリカが休日だし、金曜日だし、雨だし・・・とあまり投資家的にはやる気が出ない一日なのだが、相場をボケーっと眺めていたらこんなニュースを目にした。

「トヨタ株、年初来安値更新、1996年7月以来の水準」

トヨタの株価推移のチャート(出所)Bloomberg
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たしかに1996年以来の水準だ…
僕は個別株をほとんど取り扱わないので、普通ならこんなニュースはスルーするのだけど、今日は上に書いたとおり相場にやる気がないので、ふとこんなことを考えてしまった。

「株は景気の先行指標だよねー。給料は1年ごと更新されるから景気の遅行指数だよなー。ちょっと調べてみよう。」

ということで、厚生労働省が発表している賃金指数を用いて以下のチャートを作ってみた。
TOPIXと1年間遅行させた賃金指数を比較したものである。
※賃金指数が2005年3月末を基準にして計算されているので、2005年からのグラフにした。
(出所)厚生労働省、Bloomberg
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相関関係を調べたわけでもないし、完全に相関しているとは思わないけど、トレンドはあっていそうだ。

そんなことを考えていたら、トヨタの株価って1996年の水準だからトヨタの給料も1996年の水準程度まで下がってないと採算合わないはずだよね、と思ったわけだ。

日本の大企業はなかなか給料を下げないから、日本企業が今グローバル社会でどんどん競争力を失っているのも必然ということになる。

かなり安直な論理だけど、今日はやる気度ではこれが限界だ…



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