たまには軽い日記のようなものでも書いてみよう。
あまりポジティブな内容じゃないけど、僕が債券ディーラーの新人だった頃の思い出。

小僧(こぞう)【名詞】
債券セクションに配属された不運な新人の代名詞。新人が入ってこない場合は2年目も小僧状態が続く。


僕がこの言葉を知ったのは、新人として債券セクションに配属された後の2年目位だったと思う。
たしかに、何度か上司から小僧と言われたことはあったが、まさかこの世界にこんな言葉があるとは知らなかった。

そして、債券ディーラーとして2年目(後輩なし)の僕は、まさに自分が小僧状態だと確信した。

小僧だった時の思い出はたくさんあるが、今日はそのうちの1つを書いてみる。

小僧時代の僕の1日のスケジュールは以下の通りだった。これが2年間1日も変わることなく続いた。

5:30 起床
6:15 会社到着

21:30 会社を出る
22:00 帰宅
23:00 就寝

会社にいる時間は、鬼のような量の雑用があり、まさに息つく暇もなく時間が過ぎていった。
あまりの忙しさにトイレに行くことも忘れるくらい。
僕は学生時代に風邪などひいたことがない程健康体だったのに、免疫力の低下が原因で口唇ヘルペスになってしまったのにはびっくりした。それでも仕事は続くのだが…

そんなある日、僕は事務ミスをしてしまい、いつも以上に帰りが遅くなってしまった。
比較的大きいミスをしてしまった時のあの不安感を抱えながら、僕が家に着いたのは24時前だったかと思う。

家に向かって歩いている時に思った。
あと6時間後にはまたこの道を歩いているのか、と。

あの時の虚しい気持ちは今でも忘れない。




iPhoneからの投稿