オプション講座①~W杯の優勝オッズでは、オプションとは何かを説明した。
今回はオプションを取引する上で最低限必要となるワードを紹介していく。
用語を覚えるだけなのでなかなかつまらないが、基本用語なのでしっかりおさえなければいけない。逆にこんな基本用語知ってるよという方は、読む必要は全くない。

前回のエントリーで、オプションとは「権利の売買」であると説明した。
例えば、「ドル円を3ヵ月後に80円で買う権利」などを取引する。

ドル円は上がる可能性もあるし下がる可能性もあるので、もちろん「買う権利」と「売る権利」が存在する。
この買う権利を「コールオプション」、売る権利を「プットオプション」と言う。
※ 日常的にはオプションを外して、コールを買う、プットを買うなどと使うことが多い。

また、株取引やFXと同じでもちろん「買い」と「売り」ができる。
つまり、オプション取引の基本コマンドは4種類あるということになる。
1. コールを買う
2. コールを売る
3. プットを買う
4. プットを売る

オプションを売買する時には、まず上の4つの中からどれを取引するのかを決めなければいけない。
では、ここでは「4.プットの買い」を取引することにする。ドル円のプット(ドルプット)の買いのケースを考えてみよう。

今、ドル円の水準が77円だったとする。
Aくんはドル円の今後の予想を下向き(円高方向)に見ていて、3ヵ月後には73円になっていると考えている。
そのため、Aくんは「3ヵ月後ドル円を75円で売る権利」を買った(予想通り3ヵ月後にドル円が73円になっていても、Aくんは75円で売ることができるので、2円分だけ儲かる)。
※ 厳密には2円ではないが、それは追々説明していく。

ここでいう75円のという値段を「ストライク」という。日本語では「権利行使価格」という。このストライクは売買する当事者間同士で自由に決めることができる。
また、このケースでは3ヵ月後としたが、期間も自由に決めることができ、1ヶ月でも1週間でも1年でも設定することができる。


ここまでを纏めると、
オプションを取引する時は、
. コールかプットの別、売り買いの別を決定する
. ストライクを決める
. 期間を決める
必要がある。

Aくんは「3ヵ月後ドル円を75円で売る権利」を買ったわけだから、もちろんお金を払って買っている。例えばこのオプションの価値が1円だとする。
このオプションの価値のことを「プレミアム」と呼ぶ。
Aくんはこのオプションを買ったのだからプレミアムを支払い、オプションをAくんに売った人はプレミアムを受け取れるというわけだ。

このプレミアムは、ドル円の水準によってももちろん変化するし、その他の要因でも変化する。
次回は、オプションの価値について書きたいと思う。





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