● 最近の出来事
・ 欧州圏ストレステスト
 不合格銀行8行、国債のヘアカット率はギリシャが15%と甘いものになっているので、安心感には繋がらない。
 PIIGSへのエクスポージャ、ギリシャ・ポルトガル・アイルランドの3国で1,495億ユーロ、イタリア・スペインの2国で6,129億ユーロ。
・ バーナンキ議会証言
 追加の緩和策を含めた様々な選択肢を用意している。しかし追加緩和の条件として①デフレリスクの再燃、②経済の弱さが予想以上である、という条件を上げているので、QE3実施のハードルは高いように思える。
・ アメリカ、債務上限問題
 現状では、上院超党派のGang of 6という人たちの、即座に5,000億ドル、今後10年で3.6兆ドルという赤字削減案にオバマ大統領が支持を表明しました。
 この案の問題点は、①下院で合意できるか、②米の経済成長を阻害しないか(2兆ドルの削減の場合、2012年の米GDPを0.4%押し下げるとの試算がある)の2点。
・ RBA議事録
 「ある時点で政策引き締めが必要」との文言が外れる
 ややハト派として受け止められたが、以前からマーケットでは利下げが織り込まれていたので、反応は限定的。
 来週(27日)発表のCPIが金利の方向性を決めるキーになる。

● 今後の予定
・ 欧州周縁国問題
 7月21日、EU首脳会議
ギリシャ債務の負担について。独・蘭は部分的デフォルト案、仏はデフォルト回避、ロールオーバー案、その他銀行税(トービン税のようなもの?)導入案などがある。
ちなみに、ギリシャ2年国債の利回りは昨日40%まで上昇しているが、ユーロはほとんど反応していないので、ギリシャの部分的デフォルトは織り込んでいるとも考えられる。
・ アメリカ債務上限問題
 8月2日が期限だが、手続き等の関係で7月22日までに纏めなければいけないという声もある。



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