人気ブログランキングへのクリックをお願い致します人気ブログ

会社を創業して10年になります。最近、特に気づいたのですが、立場の違いで見える景色まで違うのだとつくづく感じます。

トラブルが起きたりする時に、相手はおそらく正しいと思い、一歩も引かないで主張し続けます。

私も、自分の立場でおそらく主張をしているのでしょうが、自分自身は正しいと信じ、あるいは客観的だと思いこみ主張するわけです。

当然、相手も同様に自分が正しく、客観的であると信じているわけです。

立場の違いで、なかなか歩み寄れないわけですが、ひとつだけ、私が、数年前から、心がけていることがあります。

それは、私が相手の弁護人として選ばれたとしたら、どのように相手を弁護し、どのような理屈をたてると相手の主張が正当化されるのかを考えるようになりました。

そのように考えるようになってから、相手の立場や考え方が少し理解できるようになり、『あなたの言うことは、理解はできるが、それは、立場の違い、立ち位置の違いです。』という結論になってしまい、なぜか、こちらから歩み寄ることが多くなり、交渉に迫力が無くなってしまいました。

一方、相手は、全く私の立場や考え方に全く理解も示さず、一向に説得はできません。

最低限、あなたの立場は理解はするが、私の立場では、このように考えると議論できればと思っていますが、歯が立ちません。

少しだけ、大人の振る舞いができるようになってから、目先の損が増えたような気がします。

ハードネゴシエーターだと勝手に自分を決めつけていましたが、全く弱い交渉人になり下がってしまいました。

また、議論しても無駄だと思うようになってしまいました。

もう一皮むけて、それもよいことだと思えるような懐の深い経営者になるには、まだまだ遠い道のりです。