さて、参院選の開票が行われた。ねじれ国会が解消され、明日から株価が上昇することが予想される。やはり、税収はGDPにほぼ比例することが知られているので、GDPを伸ばしていって、お金の価値を下げていった方が、政府の借金がなくなっていくのに、なぜ、そのようにしていかないのかな?といつも思っていた。
ところで、選挙では大量の投票用紙が集まってきて、それが開票されてから6時間ぐらいで結果が出てくる。私の住んでいる所でも票が10万票ぐらい集まってくるのであるが、それを一枚一枚丁寧に整理してから数えていく。その数えていくに当たり、読み取り装置があって、書いてある名前を読み取ってソートされていくようである。この装置がまたすごい。一瞬で区分けしていくのである。この読み取り装置を開発していくのも、進化の過程で科学ともいうべき技術が使われているのだろう。
選挙の開票の基本的な流れはこうである。
1.鍵のチェック
2.鍵を開けて開票
3.投票箱の中身が空であることを確認
4.票を表裏、前後をそろえる
5.仕分け機に掛け100枚の束を作る (候補者名毎に100枚の束ができる)
6.100枚に書かれている候補者名が正しいか、一枚ずつ目視で確認する
7.その100枚が正しく100枚であるかをカウンターで数える
8.100枚の束が5個集まったら、500枚の束を作る
9.500枚の束が正しいかの最終チェックを行う
10.500枚の束をカウントした票数が速報として発表される
11.無効票などをチェックし、最終的な得票数が出る
12.ダンボール箱に封印する
比例の場合には、党名ではなく候補者名を記入することもできるので、この流れにまた別の流れが加わるのであるが、おおよそこれが基本的な流れである。
この仕分け機が、ものすごい技術が結集しているのだなと、科学を感じる。仕分けに要する時間は、100枚の仕分けに20秒ぐらいである。この間に、票に書かれている候補者名を読み取り、そして出力されるトレーに仕分けをして排出し、100枚たまったら次のトレーにはき出されるようになっている。
候補者名を書くときに、文字を間違えたときに縦棒を引いたり、塗りつぶしたりしたものがある場合には、読み取ることができない場合がある。
ここで余談であるが、小選挙区の投票では、候補者名を書くときに、候補者名といっしょに党名を書くとその票は無効になることをご存じだろうか? 小選挙区の投票では、候補者名だけを書くようにしていただきたい。