そもそも「経営」とは、デジタル大辞泉の解説によると、『事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること。』とある。事業の目的とは、社長などの経営者を中心に、企業理念の達成や事業の存続が主なものになる。そのための意思決定を行って実行していくことを経営と言う。
そこで、疑問に思った言葉がある。それは「科学的経営」である。企業経営について科学的経営の手法についていろいろと議論されているらしい。デジタル大辞泉の解説と照らし合わせると、科学的経営とは、意思決定を科学的に行うことになる。ここで2回目の「そもそも」を問うてみると、事業経営を科学することができるのであろうか?
事業経営について別の言い方をすると、「経営資源を活用して、その総合計以上の成果を生み出す」ということである。事業経営には必ず顧客が存在する。そのため、「顧客の変転する要求を察知し、経営資源を使って顧客の要求を満たしていくこと」これが事業経営の本質ということになる。
この企業経営の本質について、科学的経営を当てはめると、「顧客の変転する要求を察知するといことを科学的に行えるのであろうか?」ということが科学的経営の主な目的ということになる。これは、今の段階ではほぼ不可能であろう。なぜなら、もし顧客の変転する要求を科学的に察知することができるのであれば、事業投資などで百発百中になり、投資が成り立たたなくなる。
しかし、科学では「できない」と決めつけては科学が発展しないし、「科学的経営で、事業経営ができない」と証明されたわけではない。もしかしたら、心理学が科学的経営手法を作っていくうえでの参考事項になるかもしれない。科学的経営が非科学的だとして否定してしまっては、それこそ科学的ではない。もしかしたら、科学的経営の追及が、科学の進化にもつながっていくかもしれない。
そこで、現在では「科学的経営」という手法はあるにしても、この手法ではうまく経営ができないのではないと言っておく。また、経営とは意思決定をしていくことであるが、その意思決定をより成功に導くものとしてマーケット分析というものは存在する。そして、事業の健全さを把握するための「科学的管理」というものは存在する。もしかしたら、科学的経営を提唱している人は、この科学的管理を科学的経営と混在させてしまっているのではないかとも感じる。
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