気が付くと本棚の本が溢れかえっている。本屋さんに行っても、新刊がどんどん出ているし、古本屋さんに行っても、びっくりするくらい品揃えがよくって、よくまあ、こんなに本が出されるものだと感心してしまう。

いま、電子書籍も普及してきて、実際には本屋さんは売り上げが落ちて大変ではないだろうか。昔の未来や宇宙を描いたドラマや映画には、電子書籍のようなタブレットのもので書類を読む、というシーンがよく出てきていた。

電子書籍は未来の科学、という印象を抱くのはそういうことがあるからかもしれない。電子書籍はもともとは科学が世界をリードしていたと思う。でもブランディングで失敗しているのか、少し早すぎたのか、話題性に乏しいところでもあった。電子書籍も、タブレットの種類が増えて、自費出版も手軽に出来るようにもなった。リアルの本よりも、少し安いこともあるし、なによりスペースをとらない、どこでも端末さえあれば読める、というのは移動中に読みたい人にとって、ありがたい話ではないだろうか。

紙の本が好きな人にとっては、電子書籍はちょっと・・・と思う人も多いようだ。とくに、読書家の人にとっては、記憶に残らないという部分は、好ましくないのかもしれない。確かに、電子書籍だと、「まんなかあたりのページにあったような・・・」というような記憶の残り方はできない。あるいは、「お茶をこぼしたシミのあるあたりに書いてあった」ということもない。紙の匂いもない。そう考えると、本と記憶の関係は面白いと思う。

内容がどうだった、ということだけでなく、本には記憶が詰まっているのだ。電子書籍だと、検索は簡単にできるけれど、「本にまつわる記憶」は少ないかもしれない。それでも、ニューズウイークも紙媒体から電子書籍に乗り換えるようだし、新聞、雑誌関係は特に電子化の流れが進んでいっているように思う。紙の本が再び貴重品になる時代がくるのかもしれないな。

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