月の向こう側 Ⅰ 陽炎の立つ焼けた路を進む咽ぶような風の中滴る汗を拭いもせずにまだ見えぬ未来の扉へとただ只管に歩み続ける思い描く栄光は蒼い空の様にいつまでも遥か遠くそれでいて広く美しく輝きながら僕を呼ぶこの手に掴むまで諦めはしないこの手中に掴めると信じて僕は歩き生きて行く。nagi.30