宗教は、その国の考え方や文化に

大きな影響を与えています。

 

 

例えば、西洋の文化には、

キリスト教やユダヤ教が。

東洋の文化には、

仏教や儒教などが。

という具合になっています。

 

 

特に仕事に関しては、

東洋と西洋との間では、

宗教による違いがよく出ています。

 

 

西洋では、神と人間の関係は

契約によって成り立っています。

歴史は古く、古代イスラエルまで遡ります。

 

 

代表てきなものは、モーセの十戒です。

旧約聖書の出エジプト記では、

イスラエルの民がエジプトの王様に追われ、

危機に陥っていました。

そこで、モーセたちは神に助けを求めました。

そうすると、神は「十戒」というルールを守ることによって、

モーセたち民を祝福し、見守り続けるという契約を行いました。

 

 

ですので、キリスト教やユダヤ教では、

神と契約を結んで、助けてもらっています。

もし、契約を破ってしまえば、

あとは知らないよという感じになってしまいます。

 

 

また、神道などにおける日本の神様は、

少し異なっています。

神は神社などに大切に祀られます。

そして、祈りによって、神にお願いをします。

 

 

ですので、願いが聞き届けられるときもあるし、

そうでないときもあります。

神の機嫌次第というと言い過ぎかもしれませんが、

時と場合に左右されてしまいます。

西洋文化から見ると、

曖昧なところが多いのかもしれません。

 

 

ビジネスは、契約で成り立つので、

法的な拘束力も持ち、

その力は絶対的なものです。

 

 

日本の口約束の商習慣があります。

相手への思いやりだったり、

和を持って貴しとなすの気持ちです、

また、本音と建前も、

お互いが角を立てないような

心配りや知恵になります。

 

 

「商いの心」という言葉もあります。

稼ぎによる利益だけではなく、

陰徳善事のように、

その陰徳を積むような行動に

価値をおくところがあります。

 

 

契約主義になると、

その点は、契約をしっかりと守るということに

注力していけばよいので分かりやすいです。

ですので、最初に、

お互いの契約の内容をしっかりしておかないと、

あとでトラブルの元になってしまいます。

 

 

その土地の宗教は、

そこに住む人々の考え方や文化に

大きな影響を与えています。

他の言語圏の文化や考えを

よく理解するためには、

宗教を理解することが役に立ちます。