お釈迦さまの言葉から学ぶ、

人生をよりよく生きるための指針。

 

 

迷いの多い世の中において、

私たちは、何を頼りに

生きていけば良いのか?

 

 

”自灯明、法灯明”の教え。

 

 

「自らを拠り所にし、

他のものを拠り所にしてはならない。」

 

また、「法を拠り所にして、

他のものを拠り所にしてもいけない。」

 

 

自灯明、法灯明の教えは、

お釈迦さまの教えの中でも、有名なものです。

 

 

お釈迦様は、長旅の間に、

大病を患ってしまうことがありました。

回復後に、病気を心配していた

弟子に対して語った教えが、

この「自灯明、法灯明」です。

 

 

お釈迦さまは、弟子たちには、

もうすでに、自身が持っている教えは

すべて伝えた。

したがって、私がいなくなった後には、

自分自身、そして、

法(ダルマ)を拠り所にして、

修行を続けるように促しました。

 

 

自分自身のことをよく知り、

世の中の理をよく知るように

弟子たちに伝えています。

 

 

自分自身というのは、

他人をよく観察することで、

実際は自分のことをよく知ることができます。

 

 

自分本人は、自分のことをよく知らないし、

自分に対して、嘘をついたりします。

そう言った、心の動きをよく観察するのです。

 

 

わかりやすく言えば、

こどもが、「ママなんて大嫌い。」

「○○ちゃんなんて大嫌い。」

と言ってしまうようなものです。

 

 

心の本音では、大好きなんです。

しかし、何かの拍子に、

分かってもらえないと感じたり、

なにか拒絶されたと感じると、

感情的に自分の気持ちを

伝えようとしてしまいます。

 

 

大人になると、感情的にならないように、

自分を押し殺したり、我慢したり、または、

常識や世間体などを気にするようになったりするので、

自分の本音を見せることが少なくなります。

 

 

そうしているうちに、

本来の自分らしさが分からなくなります。

そうすると、自分以外の世間の規範や

一般常識というものに

縛られるようになっていきます。

 

 

会社の論理や、同調の圧力によって、

本来の”法”よりも、

なにか違う物を優先するようになります。

 

 

そのストレスが、何かのタイミングで、

弾けてしまったり、本来の気持ちとのズレがひどくなってしまえば、

その人に何らかの形で病気や不調として、降りかかっていきます。

 

 

とはいっても、

周りと合わせないと、

社会人として常識ある行動を、

など、思ってしまうと思います。

 

 

しかし、自分を知ることにより、

他人を見る目が変わっていきます。

 

 

他人は自分の鏡なので、

自分をより深く知ることによって、

自分に対する視点が変わります。

 

 

そうすると、自然に、

他人に対する視点が変わります。

その結果、他人に対する接し方も変わって来ます。

 

 

そうして得た自分自身に対する答えは、

自分らしく幸せに生きることへの

大きな近道になります。