変化の激しい時代こそ、無我の心が大切。
世の中の移り変わりが激しいと、
世代間の考え方の違いも広がります。
技術の急激な進歩で、今まで培って来た経験が、
これからの時代に生かしづらいところもあります。
社会の急激な変化に伴い、
自分はどう生きていくのかや、
何を指針として生きていったら良いのか、
難しい時代になって来ています。
ですので、周りや自分の変化に対応するには、
自分というものの、意識の芯となる部分を
しっかりと意識しておくことが、大切な時代になります。
さらには、他人と自分とは考え方の”違い”があると、
自覚しておくことで、変化を受け入れることができます。
人間はいきているうちに、人それぞれに経験をします。
そして、そこから何らかの教訓のような物を受け取ります。
同じような体験をしても、
人がそこから得る教訓のようなものは異なります。
例えば、試合に負けてしまったようなことも、
極端に言えば、自分には才能がないと感じる人と、
まだ努力が足りない、もっと工夫が必要だ。と、
感じる人がいます。
この考え方の違いが行動の変化を呼び、
引いては、その人の行動指針となる
思考パターンの違いに結びつきます。
このようにして、自分の”当たり前”が、
積み重ねられていくことで、
自分やわたしという、自意識が作られていきます。
実は、私というのは、
いつも周りの何かと比べて、作られていきます。
私は、(他人と比べて)明るい性格だ。
私は、(周りの人と比べて)要領が悪い。
などという考え方が集まり、
自分というものが作られていきます。
仏教の教えに「諸法無我」というものがあります。
これは、単純に言ってしまえば、
「わたしというものは存在しない。」という意味です。
つまり、私というのは、他人や周りとの関係があって、
初めて成り立つ概念である。ということです。
ですので、「私は○○な人間だ。だから~しなきゃ。」
のようにこだわって、周りが見えなくなってはいけない。
という意味も含んでいます。
そして、自分を知るためには、
他人も知らなくてはいけません。
他人は自分の鏡でもあります。
他人を通して、自分という意識が自覚できます。
変化が激しい時代になればなるほど、
自分のこだわりを捨てることや、
気づくことができる人が、
その流れに逆らうことなく、
ついていくことができます。