より優れた大きな「法」に従うことで、

自然と小さな法にも適用されている。

原点に戻ることで、

その核心となる考え方に触れることができる。

 

 

憲法と法律の関係に似て、

大きな「法」は、小さな「法」を、包括する。

 

 

仏教には、世の中における真理を表す

「法(ダルマ)」という概念があります。

 

 

ダルマは多様な意味を持っています。

例えば、それは、倫理的なきまりや、

美徳、義務、教義、など、

人間が守るべき規範を指し示しています。

 

 

宗教には、様々な守らなくてはいけない

戒のような行動規範があります。

これらの行動規範も、

その上位の概念に縛られています。

より上位になるものの考え方が、

その下にある概念を制限するような形になります。

 

 

これは、世の中の憲法と法律の関係と

似ているところがあります。

上位である法が下位の法を縛っています。

 

 

仏教は、その時代や地域の文化、風習などに、

影響を受けて、長い間にゆっくりと変化して来ました。

その過程において、様々な戒律や規範が出来ています。

 

 

しかし、元の考え方を辿ってみると、

原始仏典に書かれているような概念などに

たどり着くことができます。

 

 

三宝印で表されるような

よりシンプルな概念から始まっています。

そして、色んなその土地の宗教や、

文化・風習などと混ざり合って出来ています。

 

 

日本の仏教も、中国から渡って来た仏教と、

日本古来の神道のような古代信仰と

結びつきながら、現代の形になりました。

また、新しい宗教も生まれています。

 

 

元をたどっていけば、

その源流となる概念や考え方に

たどり着くことができます。

 

 

そこをきちんと押さえることで、

原点回帰して、初心に戻ることで、

芯となる部分が見つけやすくなります。