自分の煩悩を知り、

知恵によって、無明の闇を照らす。

 

 

幸せになりたいという

「煩悩」はみんな持っています。

しかし、その手段や目的は、

それぞれ違うので、迷いが起こります。

 

 

ほとんどの場合、私たちはみな同じように、

幸せになりたいと思っています。

 

 

けれども、世の中の全員が、それを実現するのは

なかなか難しい状況です。

 

 

というのも、問題なのは、

同じように幸せになりたいと願っていても、

私たちは、個人で、立場や状況、その他もろもろの条件が異なります。

男女の差、生まれた環境や文化、兄弟の有無、周りの人間関係、

職場での立ち位置、家族間でのポジションなどが違います。

 

 

ですので、同じように”幸せの感情”を求めているのですが、

人それぞれに、願い求めている幸せの形やその実現方法が違います。

 

 

それが、迷いや悩みの原因になることがあります。

私はこうしたいのに、相手はそうしてくれない。

そういった思いが、自分の願望を覆ってしまう原因になります。

 

 

例えば、仕事において、

私はじっくり取りかかりたいのに、

相手は、それが分かってくれない。

 

 

一方では、私は、これを早く終わらせたいのに、

相手がそれをわかってくれない。

のような場合も考えられます。

 

 

結局、上記のような問答がいつまでも続いてしまいます。

どちらか折れたり、合わせたり、

一時的にはそれで済むかもしれませんが、

どこかで、辻褄が合わなくなってしまいます。

トラブルはこの時に起こります。

 

 

こういう場合には、

相手と自分は考え方が違うということと、

渡したちが置かれてる状況が異なれば、

考え方や視点が変わるということを知っておきます。

 

 

そうすれば、自分の視野が広がり、

相手のことを理解しようとする気持ちに

幅をもたらすことができます。

 

 

 

相手の視点に立つには、

同じ目線でいては、

相手のことがよく分からなくなります。

 

 

同じ目線で見ていては、

正面から相手を見るしかないのです。

そうすると、視点が限られてしまいます。

 

 

この時に、大事になるのが

抽象的な思考です。

 

 

相手のため、、、を思っていても、

うまく視点を広げることができません。

 

 

少し抽象化のレベルを上げて、

例えば、チームのため、職場のため、家族のため、

周りの人のため、会社のため、地域のため、世界のため、、、、

と考えてみます。

 

 

または、何ヶ月後、数年後のため、将来のため、

などと、時間軸をずれしてもいいと思います。

 

 

そうすることで、今まで見えて来なかった

視点が広がっていきます。

 

 

問題は、相手との関係にあるわけではありません。

自分自身が社会をどう捉えているのか、

その関係性に問題があります。

 

 

それを読み解くのに、

自分の願望を理解するのです。

これらの願望には、

自身の深い煩悩が関係しています。