涅槃寂静とクオリアの関係。

世の中のはかなさとその美しさ、

私たちのこだわりと感情、を知ることで、

心の安らぎをえることができます。

 

 

また、涅槃とは、

一切の煩悩から解脱した、不生不滅の高い境地。

転じて、釈迦や聖者の死。(Oxford languageの定義)の意味です。

 

 

煩悩を手放すことができる心持ちになるには、

無常と無我を自覚して過ごすことが必要になります。

無常とは、世の中の一切の事柄は、滞りなく変化することを指します。

そして、無我とは、あらゆる事物は、現象として存在しているだけで、

それ自体を根拠づける普遍的な本質は存在しないことを指します。

 

 

この二つを合わせて、世の中のにある物事は、

全て他のものとの関連性によってできているものであり、

それは、ほんの一時も止まっていません。

 

 

この事実を認識することで、私たちは、

自分のこだわりというのは、見かけのものであり、

実際には、心の中の感覚にのみ生成されるものと分かることができます。

実体にはないものです。

 

 

何か分からないこと、知らないこと、初めてすること

を行う時には、私たちは少なからず不安を感じます。

しかし、実際にやってみると、

それは、取り越し苦労の杞憂であったりします。

 

 

慣れてしまえば、最初に不安や心配で

仕方なかったことでも、それが消えてしまいます。

 

 

失敗したらどうしよう、上手くいかなかったら、

怒られたら、人から嫌われてしまったら、

と、あれもこれも気をめぐらしてしまうと、

不安が大きくなってしまいますが、

それが実際に起こる訳ではないと分かれば、

その気持ちは無くなっていきます。

 

 

世の中に起こっていることは、

現象であり、規則のあることです。

私たちは、それに関連付づけて、

色んな想いをくっつけます。

それが不安や心配だったり、

期待や希望だったりします。

 

 

全ては、クオリアのような

心の中で感じる感覚質になります。

内観によって、その正体が分かるようになれば、

何かに囚われている自分を

解放していくことができます。

 

 

それにつれて、自分本来の潜在能力が

見つかっていくはずです。