少欲知足と知足者富

 

自分らしさを知れば知るほど、

その満足できるポイントがよく分かる。

そうすれば、余計に無理することなく、

心豊に生きることができる。

 

 

小欲知足とは、

「欲が少なくて、今以上の物を欲しがらないこと。」

または、「現状のままで満足すること。」です。

 

 

一方で、「知足者富」とは、

中国の思想家である「老子」の言葉です。

足るを知るものは富むと読みます。

 

 

身の丈に合った「無理のない生き方」をする人は、

自然と心が豊かになっていく。

のような意味でよいでしょうか。

 

 

表現が少し難しいのですが・・・

「身の丈に合った」というと、

身の程を知れ、分相応にしろのように、

否定的な感じがしてしまいます。

 

 

ここで、身の丈というのは、身長のことです。

ですので、サイズがブカブカの服を着ていても格好が悪い。

つまりは、自分の考えや思いに沿った行動をしていきましょう。

のような意味で捉えて欲しいと思います。

 

 

自分の欲しいものが分かっていないと、

いつまでも変わりの物で代替えしようとして、

手に入らない苦しみを延々に受け続けてしまします。

 

 

寂しさを何か他のもので埋め合わせをしようとしたり、

自信のなさを、何か派手なことで埋めようとしたり、

自分の不足感を、何か代用しようとしても、

結局、遠回りをして、手に入らずに、

徒労で終わってしまいます。

 

 

例えば、収入を上げたいとか、

役職が欲しい、のような気持ちがあるとします。

 

 

内側にある気持ちが、

他人から認められたいという

承認欲求から来ているものをします。

 

 

そうすれば、上にいけば、もっと上があります。

部長になったら、社長があります。

会長もあるし、もっと大きな会社で昇進して・・

などキリがなくなります。

別に、昇進したり、給料が上がること自体は問題ありません。

もし仮に、成長の嬉しさよりも、

不安が勝ってしまっている時は、

少しやり方を見直した方が良いかもしれません。

 

 

この場合は、他人と比較して、自分はダメだと思い、

いつまでも、満たされることが無かったりします。

 

 

自分は、今までに何を幸せを感じていたのか?

または、今まで何が羨ましかったり、欲しかったのか?

 

 

自分が心の奥底では、何を求めていたのかが、

より明確に分かれば、今よりも、

もっと自分らしさを取り戻して、

心身ともに充実した生活を送ることができます。

 

 

自分の得たかった物、無くしたくなかった物、

それを求めて探り続けることで、人生も豊かになります。