世の中の”苦”の原因は、煩悩にある。

では、どのようにして苦から解放されれば良いのか?

”一切皆苦”、苦の原因となる「煩悩」を知ることができれば、

自分自身を悩みや苦しみから解放することができます。

 

 

ここで、お釈迦様が残した教えの中に、

「一切皆苦」という言葉があります。

これは、世の中にある一切の事柄は

「苦」である、つまり、苦しみであるという

ニュアンスで伝えられることがあります。

 

 

また、「苦」という文字は、

パーリ語でいうdukkha・ドゥッカという言葉に

対応して訳されています。

このドゥッカという言葉には、

不完全という意味も含まれています。

ですので、「一切皆苦」には、

世の中のものは、不完全であるとい意味もあります。

 

 

さらには、もう少し意訳してみると、

「人生は上手くいかない。」

または、なかなか思い通りになるものではない。

のような意味になります。

 

 

ここで、「思い通りの人生」とは、

どういったものになるのでしょうか?

 

 

他人から認められる。人から好かれている。

やりたいことを自然にやっている。

お金を稼いでいる。収入が人よりも高い。

良い恋人がいる。良い家族関係を保っている。

仕事が順調にいっている。事業が軌道に乗っている。

など、人によって、思い描くものが異なると思います。

 

 

そして、その為に、

どんな自分が必要だと考えているのでしょうか?

 

 

また、その思いを実現するために、

達成しなくてはならない条件は何があるのでしょうか?

 

 

ということが、あなたの中の「煩悩」になります。

というのも、そういう人物んなりたいという願いが、

その煩悩の源になっているからです。

 

 

ここで気を付けておきたいのは、

煩悩そのものが、苦の原因になるわけではありません。

 

 

自分の考えている思考パターンに気づかずに、

執着に囚われている状態、つまりは、無明の状態が、

苦しみの根本原因になっています。

 

 

ストレスや不安は、

その正体に気づくことができるほど

その脅威が無くなっていきます。

 

 

ですので、無明の闇に包まれている

煩悩の正体をはっきりさせることで、

悩みや苦しみから、自分を解放することができます。

 

 

内観術で、自分を思いを見つけることを続ければ、

自分らしさを取り戻していき、

持っている潜在能力をもっと発揮できるようになります。