相手のがこうして欲しいけど、自分はこうしたい。

なぜ、こういった状況が怒ってしまうのか?

 

 

「すべての悩みは、対人関係の悩みであると、

いう言葉は、「嫌われる勇気」という

アドラー心理学の入門書で有名になりました。

 

 

また、仏教では、「一切皆苦」という言葉があります。

これは、人生というものは、思い通りにならない。

苦しみというものが付いて回るという意味になります。

 

 

仏教でいう「苦」は、古いインドの言葉である

「ドゥッカ」という言葉からきています。

元の意味は、車軸が真ん中を通っておらず、

ガタガタして乗り心地が悪いという意味です。

 

 

つまり、物事が上手くいっていなくて、

巡り合わせが悪い状態のような意味です。

 

 

では、なぜ、巡り合わせが悪くなってしまうのか?

というものの原因に「執着」があります。

 

 

世の中には必然的に物事が起こっています。

しかし、私たちは、各々、執着があることによって、

物事をありのままに受け取ることができないでいます。

 

 

相手や起こった事象に対して、自分のこだわりである”執着”によって、

偏った見方をしてしまうことが、悩みの原因になります。

 

 

「自分はこうしたい。」けれども、

相手の人は、「こうして欲しい。」と思っている。

だから、私は思い通りにできない。ならない・・・

その差が、その人の心を悩ますことになります。

 

 

自身が相手に対して、偏った見方をしているために、

相手の本来の気持ちや想いに気づけないことがあります。

 

 

また、相手に対しても同じようなことが言えます。

私が良かれと思って言っているのに、

あの人は頑固だから・・・言うことを聞かないから・・・

こう言った考えを持っているうちは、上手く問題が解決しません。

 

 

自身のこだわりに気づけば、気づくほどに、

相手に対する見方が変わっていきます。

そうすれば、自ずと周りとの関係が良好なものになっていきます。

 

人間関係の悩みは、突き詰めると、

自分の執着に気づいていない状態により起こります。