動揺する心を沈める技術

まずは、心と感情や気持ちについて、

少しお話しできたらと思います。

似たような意味を持つ言葉たちです。

 

 

ネット検索で調べてみます。そうすると、

・「感情」は、物事に感じて起こる気持ち、です。

・「心」は、人間の理性・知識・感情・意志などの働きのもとになるもの。

また、働きそのものをひっくるめていう。です。

・ちなみに、「気持ち」は物事に接した時に心に抱く感情や考え方。です。

(出典:デジタル大辞泉)

 

 

したがって、”意味の広さ”で言ったら、

心>>気持ち>>感情のようになるのでしょうか?

心は、気持ちや感情を含んだ

人間の内側の働きを示す言葉のようです。

 

 

心の動きを観察するためには、

その要素である気持ちや感情を

一つずつみていくことで、

私たちは、自分自身の心を、

より深く理解することができそうです。

 

 

例えば、自分が慣れない場所にいることが落ち着かない。

という状態だったとします。

これを内観するなれば、

まずは、その感情を感じている自身に焦点をあてます。

目に見える箇所では、ソワソワしたり、落ち着かない、

周りをキョロキョロみてしまうなどの状態にあるでしょう。

 

 

次に、目に見えない部分をみていくとします。

そうすると、周りにどうみられているのか不安。

自分はこういう場所に不釣り合いではないのか?

何か、ルールがあって破っているのではないのか?

自分はいつも失敗するから、今日は大丈夫なのか?

何時までに帰らないといけないから、間に合うだろうか?

など、色んな心の動きがあると思います。

 

 

全部見ていくと大変なので、

今、一番強く感じている気持ち・感情を見ていきます。

仮に、周りからどう見られているのか不安だったとします。

そうすれば、過去に恥を書いたとか、失敗したとか、

いつも自分は場違いだからとか、

格好が悪いとか、余計なことを言ってしまう、

空気を読まずに気まずい雰囲気を作ってしまう、、、など、

また、その理由がたくさん出てきます。

そこから、またその理由を深く観察することで、

自分がどのように考えているのかを、見ていくことができます。

私たち自身が、自分の心の動きを、

より深いところまで、認識できるようになればなるほど、

自分をより知ることができます。

そうすることで、あらゆる場面で、

「苦」の状態が減っていきます

 

 

内観術では、このようにして、自身の内側をコントロールする方法を学び、

悟りという割れるような精神状態を保つことを目指します。