2023年11月20 日加筆
言わずと知れたレジェンダリーなカメラです。
2020年に、国立科学博物館による未来技術遺産に登録されています。
1988年の価格は次のとおりです。
ボディのみ ¥ 88,000
AF50mmF1.4付 ¥118,000
AF50mmF1.7付 ¥108,000
AFズーム35-70mm付 ¥123,000
α7000は、1985年2月の発売。α第二世代のα7700iは1988年5月に発売されており、1989年のカメラ総合カタログには既に掲載がないことから、α7000の終売は1988年と考えられます。このことから、α7000の販売期間は1985年から1988年までの約3年間となります。
デザイン
先代のXシリーズからのデザインを踏襲していると思われます。
操作
今でいう基本設定的な操作は、左肩上面で行います。
シャッター速度の調整は、シャッターボタン手前の上下矢印ボタンで行います。
レンズから絞りリングが無くなったため、絞り値の設定はボディー側のマウントの付け根にある上下矢印ボタンで行います。このボタンの位置は非常に使いやすい場所にあり、とても操作しやすいです。
電源
単四電池4本:BH-70Sを使用。外装部分にゴムを使用しており、劣化します。
単三電池4本:BH-70Lを使用。外装部分もプラスティック剥き出しのため、劣化しません。
左が単三電池用BH-70L、右が単四電池用BH-70Sです。
上が単四電池用BH-70S装着状態、下が単三電池用BH-70L装着状態です。
上が単四電池用BH-70S装着状態、下が単三電池用BH-70L装着状態です。
データバック70 12,000円
CR2025を一つ使用します。
年が「09」までしかありません。
持病
ミノルタα共通の持病ですが、ゴム部品と液晶が弱いです。
ゴム部品は、グリップ部とその裏蓋側の親指が掛かる部分が劣化します。α7000で単四電池を使用している場合、外装部分のゴムも劣化します。
最初はヒビ割れ、その後ポロポロと剥がれ落ちてきます。今となっては、修理が出来るという話は聞かないです。同じような症状は、コニカミノルタのα7デジタルの底部分まで続きますが、この機種はケンコートキナーが部品の在庫限りで修理をしてくれています。私が2023年2月頃に問合せたところ、在庫がだいぶ少なくなっているとの事でした。
α7000のグリップ部の劣化したゴムを剥がすと、縦に二本の縞線が現れます。ぱっと見、ウリ坊のようにも見えます。私が所有する一台は、ボロボロのゴムが貼ってあるよりはマシと思い、張革を貼っています。
私が所有している一台は、なんとかオリジナルのゴムを保っていますが、他のは全滅です。
上の個体はグリップのゴム部品にヒビ割れが入っています。下の個体はゴムを剥がした状態です。縦に二本線が見えます。たまにネットでこの二本線が見える状態で販売されている個体を見ますね。
張革に換装した個体です。好みがあるとは思いますが、ヒビ割れでボロボロの状態よりはマシですし、加工が楽です。
液晶の症状は、液晶漏れと薄くなる事です。液晶漏れで有名なのはα9000ですが、a7000も漏れは有ります。私が所有している個体も端の方が漏れています。
現在の価格
中古価格は驚くほど安いですね。1,000円も出せば相当程度の良いのが入手できます。
ミニチュアコレクション
2023年秋に、コニカミノルタ150周年記念としてα7000のミニチュアが発売されました。ガチャガチャで購入できたようです。
私は箱買いしました。
ミニチュアにしては大きめのサイズですが、結構細部まで作り込まれており、コレクションには最適です。
2023年11月26日、一部加筆。
以下、2015年11月28日記載
MINOLTA Alpha 7000