ニュージーランド外務省のウエブサイト[i]によると,現行の法律と実務によりTPPで要請されるパテントリンケージの要件をすでに満たしているとのことである。

 TPPの要請は,先発特許権者は,後発品の承認申請が薬事当局に提出された旨の通知を受け取ること,及び先発特許権者が,特許期間中に後発品が販売される前に,特許紛争を解決するための仮処分を求める十分な時間と機会を確保することである。これに対して同国は,薬事当局ウエブサイトの公開情報,差止命令による救済の可能性,及び薬事当局が後発品承認申請を処理するのに要する時間を通じて,すでにこれらの要件を満たしている,としている。

 


[i] https://www.mfat.govt.nz/en/trade/free-trade-agreements/free-trade-agreements-in-force/cptpp/understanding-cptpp/intellectual-property/(as of May 8, 2023)