ステッチへのこだわり | NeverSayNever

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レザーブランド「NeverSayNever」代表 瑪内アキラのブログです

NeverSayNeverの作品は勿論全て手縫いです

一本の糸を二本の針を使って縫い上げる

一般的によく言われる「クロスステッチ」という縫い方です。

エルメスなんかだと「クウジュ・セリエ」とか言ったりしますね。


この縫い方の1番のメリットは

「どこかが切れてしまってもほどけにくい」

トコロにあります。


手縫いの手順としては

1. ディバイダーなどの道具を使って

  革端から2~5mm程度に目印となる線を引き

2. 3~5mm程度の等間隔で印を付け

3. 菱ギリで一つ一つ丁寧に穴を貫通させる

という工程を経ます。

問題は3番目の菱ギリで一つ一つ穴を貫通させる工程で

この時に裏側の穴まで真っ直ぐに開けるのが

なかなか大変なのです。

失敗が許されない工程である上に

この工程は全体の工程の中でも後半の大詰めであることが多いので

もしここで失敗するとそれまでの努力が全て水の泡

しかし、私達クリエイターの仕事はスポーツ選手などと違って

今、この瞬間、この一球を失敗できない!

といった瞬発力を要するタイミングは少ないので

こういった『絶対失敗できない!』という緊張感は

実は楽しかったりします。

これは3ピースロングウォレットのカバー裏ですが(大きい画像はコチラ

革が赤で糸が黒というように、色が異なる場合は

特に糸目の乱れが判りやすいので

とても緊張します。この作品の場合一つの直線も長いですし。


細かい部分かもしれませんが

こういったステッチの綺麗さは非常に重要だと思います。

レザーを主に扱うブランドでは当たり前ですが

有名アパレルブランドで財布も展開している、といったような場合だと

ステッチがヨレヨレなんてのはよく見かけます。

もし今度レザー製品を目にする機会があれば

特に裏になる部分を気にしてご覧になってみてください。

裏まで綺麗な糸目の製品は間違いなくいいモノです。


では、明後日くらいにはまた冷え込むようなので

体調管理には充分お気をつけ下さいませませ。