今日は戦争のことを思う日。

私の曾祖父は、第二次世界大戦にて戦死。
終戦前の1944年6月のこと。
そのとき曾祖母は29歳。
5人の子供がいて、11歳の長男、8歳の長女、5歳の次男、2歳の三男、1歳の四男がいた。

未亡人になり、5人の子育てを命がけでする日々。洋服もなく、毎日同じものを着て生活していた。
終戦して、時が過ぎ、大工さんのところへ家政婦のような感じでお世話になっていたが、恋愛関係とか、事実婚とかではない関係性にも関わらず、戦死した夫の遺族年金はもらえなかった。

老年期も、お金が無いことを理由に、息子たちには1番安い老人ホームに入れられ、最期は認知症になり98歳で亡くなった。

ひいばあちゃんは、いつも、ひいじいちゃんのことを私に話してくれました。
「かっこよかったのよ。性格も真っ直ぐな人でね。まぁ、結婚す日までどんな人か知らなかったけどね、親が決めた結婚だから。それでも生活していくうちに好きになったのよ。戦争で死んでしまったけど、残してくれた子供たちを一生懸命育てないと、と思ってたから悲しんでいる暇はなかったね。女の子ひとり、男の子4人も育てたけど、男の子はお嫁さんに取られたから(笑)結局女の子のさっちゃんが1番頼りになるね。女の子産んでて良かったー!さっちゃんが良子ちゃんを育ててくれて、私も途中からだけど、良子ちゃんを育てることが出来て良かったー!良子ちゃんは、さくらちゃんが1人だけど、女の子で本当によかったねー。」といつも話していました。
ひいばあちゃん、29歳で未亡人になったけど、その後もずーっとひいじいちゃん一途に思っていて、亡くなる前は『ようやく会える時になったけど、キレイにして行かないと気づいてくれないかもしれないね。』と笑っていました。

いつもその時を楽しんでいたひいばあちゃん。
今日は空の上でひいじいちゃんと仲良く暮らしているのかな?

戦争のことを私も娘に語り継いでいきます。
生前にたくさん話を聞いておいて良かった。

この命は受け継がれてきたもの。
命の時間を大切にしよう!