ボクは発達障害の当事者

 

自閉症スペクトラム(ASD)と診断されていてうずまき人とのコミュニケーションが苦手ヒヨコ妙なこだわりがありコアラ独自の世界観を持っている異世界の住人ですおすましペガサス

 

簡単に言うとヘンなヤツニヤリ

 

ちなみに、文章で何かを伝える能力はメッチャ低いカキ氷

 

今回は、ASD当事者も気づかないASDの内面の話し。


コレ、人と良好なコミニケーションを築いていくためにはメッチャ大事なことなんで、当事者も周りの方も絶対に理解しておいた方が良いコアラ

お互い理解しておかないと必ず関係は拗れるレベルだと思うキョロキョロ



「メッチャ楽しい、だけど辛い」

というASDの感覚。



「楽しい」とか「嬉しい」って良い感情が発生してる裏で、「辛い」って感覚も同時に発生してしまう。


厄介なのは、表向きの「楽しい」って感情はASD当事者も知覚してるのに対して、「辛さ」は全く認知できていないという点。


辛くて確実にストレスを生んている。なのに本人はストレスが蓄積してることに気づかない。



するとどうなるかというと、

「楽しい事」をやり続けてしまう。

楽しいと思って毎日遊び続けてるその裏で、知らないうちにどんどんストレスを蓄積させていくことになるんですよねヒヨコ

「見えないストレス」を何ヶ月、何年も積み重ねた結果、ASDは必ずブッ壊れますよ。



「毎日、楽しい事やってて充実してる。なのに何故か苦しい。○んでしまいたい。」


って状態に陥るわけです赤ワイン



社会的に成功して充実して幸せそうな人が、なぜか自ら命を落としてしまうのか?…そんな状態が原因な場合結構多いと思う。

そういった状態に陥るのは、何もASDだけじゃないですから。



ただ、ASDが少し異質なのは、その現象が起こる原因となるものが一般的な人とは違うってこと。



ASDは、好きなゲームをひたすらやり続けたり、得意な趣味に没頭したりするのが、メッチャ楽しい。

だからといって、そんな楽しい事全てに「見えないストレス」が蓄積していくわけでは無いです。



コレがコミニケーションに問題を抱えるASDと言われる所以。

「見えないストレス」は、人との関わりにおいて発生する現象なんです。



・嫌いな上司と対面しなければならない

・人と話すのが困難


そういった普通の「辛さ」は認識できるからまだ良い。

恐ろしいのは、見えないストレスだ。



例えばASDは、

「大好きな人と一緒に、メチャクチャ楽しい時間を過ごしてたとしても、水面下でストレスを蓄積させてる」


もちろん本人は無自覚です。

本人には、「楽しい」とか「嬉しい」って感情しか認識できていない。



仮に、恋人ができましたっ!って嬉しい気分になって毎日のように会い、その恋人と連続して長時間一緒に過ごしてしまったとしたら……訳の分からないストレスでそのうちブッ壊れてしまうわけですね。


自分はHAPPYなハズなのに、なんでか分からないけど生きるの辛くて苦しくなる。

それは、恋人ともっと一緒に居れば、もっとHAPPYになれるんだ!もっと一緒に居たい!って勘違いして、更に状況を悪化させることにもなったりする。




ボク自身もそうですが、

そういった問題の渦中に居るときのASDは、

自分に何が起こってるのかも分かってないし、異常事態ということにも気づいていない。

ただただ苦しいんです。

問題意識もないから、原因を探って解決しようって思考にもならない。



ボクが今、そこそこ冷静に考えれるから解るけど、

結婚生活もそうだし、それ以前に恋人とお付き合いしてる時も、気の合う友達と毎日のように遊んでた時とか、必ずこの状態になってた。

どんな気の合う人であってもダメなんです。人と長時間一緒に過ごすとそのうちダメになる。



一般的な人は、ストレス発散のために、友達とはしゃいだり飲みに行ったりしていて、それを知ってるボクも同じようにストレス発散しようとするのですが(過剰適応なので人の真似をする)実際にはその行動が更に自分の首を締めてしまう訳ですね。


ASDには一般的な人たちがやってるあたりまえのストレス発散方法は通用しない。というか害なんです。

人との関わりは、楽しいとか悲しいって単純な感情とは別に、苦しみも一緒に生み出すモノ。



それに気づかなかったボクは、他者に安らぎを求めてしまってたんですよねヒヨコ



苦しみの原因は「見えないストレス」ねっ。





ASDは一人で居ることがニュートラルで、孤独でも生存できるように最適化されている。

だからといって人との関わりが全く不必要ってわけじゃなくて、気の合う友達と遊びたいとか、会話したいって欲求はちゃんと有る。そういう喜びや楽しみも必要なんですよねっトロピカルカクテル



ちょっと考えたら解るけど、

「誰もが持ってる欲求」と「見えないストレス」

メチャメチャ相性が悪い。

自分の欲求を叶えてる間に、比例してストレスも蓄積していくんです。



じゃあ、誰とも会わずに一人で生きれば良いやん!って思われるかもしれんけど、それはそれでキツイでしょ(^_^;)


確かに、ストレスを発生させないためには人との関わりを辞めれば良い。

でもそのために、楽しい事を制限するなんて悲しくないですか?

どれだけコミュ症なASDでも、人との関わりは必要だからね。



ASDが抱える一つの問題の原因は分かった。

じゃあ後考えるべきは対策だ。



先ず、見えないストレスを発生させずに、人と触れ合うのは不可能だと知ること。


で、ストレスを避けるために、人間との関わりを捨てるというのも一つの選択だと思う。


でも、そこまでしなくてもちゃんと対策はできる。

ストレスを癒せる何かがあれば良いんですよね。

ストレスは蓄積しても、それを解消できるならそれは問題にはならない。その点では、一般的な人と同じなんです。



じゃあASDのストレス解消はどうやったらできるのか?




答えは簡単で、


一人の時間と空間


↑コレを確保すること。



ASDは、誰にも干渉されることのない時空内で、内モードに入って何か趣味的なものに過集中してる時、それが唯一のストレス対策です。

温泉旅行に行っても、阪神が優勝しても、嫌いなヤツをボコボコにしても、ASDのストレスは消えること無いですよ。



ひとり時間を作ることが対策方法。

今のボクが冷静な思考をできてるのは、別居して一人暮らしだからカエルひとり時間が確保できてるから心も安定してる口笛



例えば、恋人ができたからってテンション上がって、毎日恋人とイチャイチャするんじゃなくて、意識して確実にひとり時間を作ること。

人とどれだけの時間接しているかを常に意識して、敢て一人になる時間を選択することがメチャクチャ大事。



恋人と楽しく過ごすために、ひとり時間を作る。


これがバランス良く出来てるASDは、生きるのが楽だと思う。

逆に、これができなければ、その相手との関係は近いうちに壊れると思っといたほうがいい。



ASDとの結婚が鬼門と呼ばれるのは、この特性が強く関わってると思います。

一般的な人と同じような距離感で人と接するのがムリなんです。


結婚生活自体がASDには向いてないんですよねキョロキョロ

常に自分以外の人が存在する空間で生活することになり、ひとり時間を作るという選択ができなくなるのが、一般的な「結婚」という生活形態だから。




でもね、

ASDでも結婚生活を上手くやってる人は存在する。夫婦間で良好な関係を継続できてる人のことね。


そんな幸せな夫婦関係を築けている人は間違いなく、「ASDのひとり時間確保」ができてる家庭だと思う。



例えば、

ASD側が誰にも干渉されることのない自分の部屋を持っているとか、

そもそも同居していない結婚とか……



それが健全な夫婦関係の最低条件なのではないでしょうかコアラ