アルプス席の母熱戦が繰り広げられている夏の甲子園だが、当県代表は、昨日の初戦で早くも姿を消してしまった。選手の悔しさはいかばかりか、と彼らの心中を察するのだが、今年は選手ばかりじゃなく、その母親たちにも思いを馳せている。というのも、先々月読んだこの小説がとてもよかったからだ。ラストまで来て、冒頭のシーンが伏線だったことに気付かされる展開の巧みさにも脱帽だったし、読み終えてからも何度も、一番感動した場面を繰り返し読んだりもした。今年ここまで読んだ小説のうちのベスト3にランクインいている。