毎年、多くの生徒が高校合格とともに、塾を去って行く。

塾に残るのは、進学校に入学した生徒のうちの半数以下。
まして、進学校以外の生徒が残る事は、めったにない。

今年度、高校入学後も継続している生徒のうちのひとりに、T君がいる。

T君のことは、以前、記事にもした。

中学時代の約1年半不登校状態だったが、
地元の工業高校への進学を目指して、去年の10月に入塾。

以来、週に1回塾に来て、黙々と数学の勉強を続けてきた。

家でも相当努力をしたみたいで、ハンデを乗り越えて見事に合格。

そんなT君も塾をやめるんだろうな、と思っていたのだが、
合格発表の日もその翌週も、当たり前の様に塾に来た。

3月の末に、「4月以降も来るの?」と聞いてみたら、

彼は、「はい、来ます。」とキッパリ。

その瞬間、私の目標がひとつ増えた。

  「T君の数学を、学年トップにしてやるぞ。」

T君は、先週も黙々と3時間くらい数学の予習をしていった。

おそらく、同学年の誰よりも、先に進んでいるに違いない。